心霊スポットの危険トラップ7! 奈落の底に落下、致命的な細菌感染… 肝試しに行く前に

2023年6月19日(月)11時0分 tocana

 気温もグングン上昇してきた今日この頃、今年も肝試しの季節が近づいてきたことを感じさせる。コロナ禍も落ち着き、今年は多くの人が心霊スポットを訪れることが予想されるが、多くの心霊スポットは廃墟やひとめにつかない遠隔地にあることを忘れてはならない。つまり、そこには心霊的なもの以上に物理的な危険が潜んでいるということだ。肝試しに行く前に読んでおきたい記事を再掲する。


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※ こちらの記事は2017年7月24日の記事を再掲しています。


 これから暑い季節となりまして、これはちょうどよい機会、廃墟や心霊スポットへ行ってみよう、と考えている方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。ですが、これといった知識や経験もなく、いきなりそのような場所へ向かうのは非常に危険です。


 そこで今回は、廃墟や心霊スポットにありがちな「簡単に死ねる、引っかかりやすいトラップ」をいくつかご紹介し、それら行動に歯止めを効かせたいと思います。


ガラス片

 廃墟や心霊スポットと名の付く場所ならば必ずある、地味ながらも非常に危険なトラップです。


 大抵の廃墟や心霊スポットではタチの悪い先客、あるいは自然の力によって、窓ガラスやガラス瓶が叩き割られています。そこへやってきたあなたが、底の薄いのスニーカーやサンダルでそれを踏めばどうなるか。うっかり足をすべらせて手を付いた、転んだ先にガラス片があればどうなるか。上へ登ろうと手を掛けた場所に、たまたま割れたガラス窓があればどうなるか。


 深く考えるまでもなく、運が良ければ切り傷程度、悪ければガラス片が手足や身体を貫通する大怪我です。それだけならまだしも最悪の場合は破傷風に感染、死に至る可能性もあるのです。


【破傷風についてはコチラ】



 普段なら何の心配もない設備であっても、人の手が入らなくなった場所では油断できません。通常ではありえない経年劣化によって、床板や畳がもろくなっていることが多く、ただ歩いているだけで踏み抜いてしまうことが多々あるのです。特に畳は外見からの判別が難しく、慣れていても踏み抜きやすい床材です。


 たとえば写真は鉄筋の建物なのですが、それでも床を踏み抜いた痕跡が複数確認できます。半ズボンにスニーカーやサンダル履きで床や畳に穴を開ければ、その出し入れだけで相当に痛い思いをするでしょう。


 ただ踏み抜いただけならともかく、床下にサビた釘や鉄筋など出っ張っていれば一大事です。足の風通しがよくなるのみならず、ただ引っ掻いただけでも、破傷風菌に感染する可能性が非常に高くなります。


 また、このような「高低差が付けられた、床下に何もない建物」で床を踏み抜いたら大変です。これは2階以上で床を踏み抜いた場合にもいえますが、最悪の場合はドッキリ番組ばりの、不意打ちの転落を体験する羽目になるでしょう。


階段、ハシゴ

 建物の中では比較的丈夫に作られている階段とハシゴですが、特に荒廃の進んだ廃屋ではそれも意味がありません。ただし「1段目を強く踏んで確認する、真ん中ではなく隅を踏む」などで、比較的回避しやすいトラップとは言えるでしょう。


 特に建物外部に設置されている、金属製の階段やハシゴは非常に危険です。長年の雨風によってサビつき風化し、人間の体重を支えきれなくなっている可能性が高くなっています。


 下から上へ、ならばすぐに気が付いて大事にはなりにくいのですが、上から下へ行こうとした際に、1段目で崩れ落ちたらその時点でおしまいです。


天井

 下ばかりではなく、上にも注意が必要です。相当に運が悪ければ、たまたま崩れた天井の板が身体に直撃、痛い思いで済めばマシという程度のダメージを受けます。めったにありませんが回避が非常に難しいトラップで、避けるためには建物自体の強度にも気を回さなければなりません。


 一応、天井からパラパラと破片が落ちている、などの前兆は見られますので、そのような場所の下には行かないようにしましょう。


 廃墟は放置され続ければ最終的に、完全に崩壊して姿を消します。その瞬間に出くわすことはまずないかと思いますが、少しでも危険と判断したならばそれ以上近寄らない、というのが最も重要なことです。


奈落

 ホテルなどの高さがある廃墟や、廃工場などの施設系廃墟には、上から下まで吹き抜けの奈落がしばしば見られます。当然、落ちれば最低でも大怪我は免れません。


 特に厄介なのは、鉱山廃墟に見られる「掘った石を下へ落とす穴」です。たとえばかつて三重県に存在した巨大廃鉱山「白石鉱山」では道の真ん中に、まるで落とし穴のように奈落が設置されており、うっかり落ちた人も少なからずいたのではないでしょうか。


 余談となりますが、白石鉱山ではこの穴の上に大きな丸太で組まれた蓋がしてあったり、外されていたりと、何かがあったのでは、と邪推してしまうような変化が訪れる度に見られました。


消火器

 廃墟や心霊スポットにおいて遭遇する可能性が高く、かつ致死性の高いトラップです。


 外出の際にでも注意深く見て頂きたいのですが、街中や駅、建物内の消火器は必ず何かにしまわれているか、壁に貼り付けられているか、床にある場合でも直置きではなく、底を地面から離すカバーが付けられている、あるいは専用の受け皿の上に置かれています。これは水などから来る本体のサビを防ぐ、消火器の強度を保つための対策です。


 このような配慮がまったく行われていない、廃墟に元々設置されていた使用期限切れの消火器や、心霊スポットに不法投棄された旧型の消火器を、いたずらに作動させればどうなるでしょうか。


 全国で同様の事故は多々発生していますが、本体が爆発してミサイルのように勢い良く飛ぶ可能性が非常に高いです。直撃を受ければ即死または重傷、運が良ければ怪我をする程度で済むかもしれません。


 これは廃墟や心霊スポットでイタズラをしない、ということを心掛ければ避けられるものです。


道中

 トラップは現場だけではありません。その道中にも潜んでいます。


 大抵の心霊スポットや廃墟は人里離れた、非常にへんぴな場所にあることが多いです。4WD車であれば何とかなる場所がほとんどですが、道なき山を山頂までハイキング、船に乗っての上陸など、一筋縄ではいかない場所も少なからずあります。


 たとえば岐阜県の某心霊トンネルなど、そこへ至る道がいわゆる「酷道(国道なのに整備されていないひどい道)」であり、日本三大酷道のひとつとされ、酷道マニアからも注目されているほどです。車両転落事故もいくつか報告されており、道中にも気を付けなければいけません。


 よく心霊話に出てくる「心霊スポットへ行った後、事故に遭った」というのは、その実ほとんどは「へんぴな場所で運転を誤った」というものではないか、と考えています。


 前編はここまでに致しまして、後編ではより回避しづらく、危険性の高いものをご紹介していきます。

tocana

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