【コミックエッセイ・教えて小川先生!】「叱り過ぎかも…」どうすれば怒らないでいられる?

2020年6月29日(月)10時15分 リセマム

「叱りつける親は失格ですか?」(KADOKAWA)

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子どもが寝た後、「虐待したとみられている親はしつけだと主張している」というようなニュースを耳にすると、「怒りすぎたかも」「子育てに向いてないかも」「私もいつか行きすぎたしつけをしてしまうのでは?」などと自分の子育てが不安になったり、考え込んだりする親もいるだろう。誰かに話を聞いてもらったり、同じ気持ちの親がいることを知って安心したり、気持ちが軽くなることもある。

 人気コミックエッセイ作家のアベナオミさんによる、3児の子育てに奮闘する日常のエピソードを、感情たっぷり、可愛いイラストでつづったマンガと、6000回以上も親子との面談を行ってきた中学受験指導のカリスマ講師にして子育ての専門家・小川大介先生の「叱ってもええねん」という優しさをこめたコラムで構成されている「叱りつける親は失格ですか?」(KADOKAWA)から、「あるある!」「そうそう!」と共感せずにはいられないマンガと、腑に落ちる考え方やアドバイスをご紹介する。

子どもたちと笑って過ごすってこんなに難しい

登場人物


気がつけば1日中怒っている?




小川大介先生のアドバイス「価値観を整理する」

 大人は誰しも、「幸せになるために、こうあるべきだ」という自分なりの価値観を持っています。その価値観に色濃く影響を与えているのが、自分の両親の価値観です。私のもとに学習相談・子育て相談にみえる親ごさんにも、お互いの両親(子どもの祖父母)にどう育てられたかを夫婦でじっくり話すことをまず勧めます。「そうか、お義父さんはこういうことを大切にしていたんだろうね」と話していくうちに、夫婦の価値観が整理できるからです。

 そう、この「価値観の整理」が、怒ってしまう自分が危機的状況から脱却する第一歩!ここでは、その整理を少しお手伝いしましょう。

怒ってしまう理由はあなたの中の“価値観”にある

 日本人は気づかいの精神が強く、周りから“迷惑をかける人”だと思われないよう、「それくらい一人でできないと困るよ」という育て方をしてきました。今より親の支配も強かったので、子どもの自信よりコンプレックスを育てがちな環境でした。そうして完成したあなたの価値観やコンプレックスに“ビビッ!”と触れる出来事が起こると、敏感に反応してしまいます。第三者から見ると「そんなに怒らなくても…」と感じてしまうほど、厳しく正そうとすることも。他人だとそれほど気にならないのに、我が子だと極端に反応してしまうのは、あなたが子どもを深く愛している証拠でもあります。

 ここでちょっと考えてみましょう。あなたが抱いている「〜すべき!」という価値観って…我が子にとっても正解でしょうか?

 時代は目まぐるしく変わっていきます。私たちが子どもの頃、ユーチューバーという職業ができるとは想像さえできませんでしたよね。親の「〜すべき!」は、これからの子どもの未来にはプラスではないかもしれません。自分の「〜すべき!」をちょっと手放してみると楽になれそうですよ。

リセマム

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