「道のド真ん中で車が故障し、大渋滞を起こしてしまった。後続車から罵られる中、助手席の窓をノックされ...」(福岡県・40代女性)

2023年7月3日(月)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Nさん(福岡県・40代女性)

その日、Nさんは車で知人のもとへと向かっていた。

しかし、道中で車が故障。走行車線の真ん中で立ち往生してしまい......。

<Nさんの体験談>

去年の大晦日のことです。

車に乗って知人の所へ向かっている途中、ゆっくりと車が減速。アクセルを踏んでもうんともすんともいわず、とうとうそのまま走行車線のど真ん中で停止してしまいました。

「車どうしたの?」

大晦日で車も多かったので道路に出るのは危険だと思い、車の中から保険会社とJAF、そして警察に連絡して車中で待機していました。

すると、私の車の後ろはあっという間に大渋滞に。走行車線のど真ん中で停車しているのだから当然です。

車線移動して追い越し車線を通り過ぎて行く車からは罵声を浴びせられ、泣きそうになっていました。

そして、しばらくすると年配のご夫婦がこちらに近づいてきました。おじいさんの方がコンコンと助手席のドアを叩いたので、窓を開けると......。

「車どうしたの? 動かなくなった?」

おじいさんは、そう優しく聞いてくれました。

「私が指示出すからその通りにして」

私が「はい...」と言うと、おじいさんは、

「とりあえずあそこのスペースに移動させよう、俺が後ろから押すからギアをニュートラルに入れて」

と言いました。指示通りにニュートラルに入れると、今度はおばあさんの方が

「ニュートラルに入れた? 大丈夫、私が指示出すからその通りにして」

と言ってくださり、おじいさんに「良いよー」と叫びます。その後、おじいさんは一生懸命に私の車を押し、おばあさんはハンドル操作を指示して下さいました。

途中で警察も加わり、皆でどうにか空きスペースに車を移動。警察の方に事情を説明し終わった頃には、ご夫婦はもう居なくなってしまっていました。

パニックと浴びせられる罵声で泣きそうになっていた私に、優しく声をかけて助けてくれたご夫婦。当時はお名前を聞くことはおろか、ろくにお礼も言えずにすいませんでした。

この場を借りて改めて、あの時は本当にありがとうございましたとお伝えしたいです。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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