そういえば「さくらんぼ」の「んぼ」って何?

2018年7月7日(土)11時0分 Jタウンネット

この時期、スーパーや青果店へいくと「さくらんぼ」が並んでいる。キラキラと宝石のように輝く果実は「あかいルビー」と呼ばれることも。


Jタウンネットの記者は、「さくらんぼの『んぼ』ってなんだろう」、素朴な疑問が浮かび、調べてみた。


かわいい桜の坊や?


まず、『からだにおいしい野菜の便利帳』(高橋書店)を開いた。この本は農学博士で日本野菜育苗協会顧問も務める板木利隆氏(板木技術士事務所所長)が監修している。中では、


「正式には西洋実桜といいますが、桜桃(おうとう)の名前でも親しまれています。日本へは明治の初めに導入され、以来、山形でさかんに栽培されています」

とあった。


ネット上で検索すると、「桜桃」を訓読みした「さくらもも」が転じたとする説や、果実を意味する「ボボ」からきているという説、「実桜」を擬人化し、昔は小さな子どもやかわいいものに「坊」とつけたことから「桜ん坊」が変化したとする説などがあり、「んぼ」の由来には諸説あることが分かった。


実際、辞書で「さくらんぼ」を引くと、「桜ん坊」と表記されているものもある。


ところで、さくらんぼにはいくつか品種がある。日本では25種類ほど生産されていて、中でも一番多く栽培されているのは山形生まれの「佐藤錦」だ。


佐藤錦の生みの親は「佐藤さん」だった


今回、調べてみたら、佐藤錦の生みの親とされる方の子孫が営むお店「佐藤錦」のサイトに行き当たった。サイトによると、佐藤錦の生みの親は、佐藤栄助さん。1867(慶応3)年生まれで、明治から大正にかけて、15年間にもおよぶ試行錯誤の末、新品種を生み出したという。


最初、新品種は「出羽錦」と名付けられる予定だったが、共に品新種の開発を支えていた岡田東作さんと「砂糖のように甘い」と喜び合ったことや、苦労して新品種を作り上げた栄助さんをたたえて、「佐藤錦」と命名された。


旬の時期が短い「さくらんぼ」。食べそびれてしまわないよう、お早めに!

Jタウンネット

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