「2歳の息子がスマホ依存で心配」というママに、古坂大魔王さんが「動画にくぎづけの子どもをほかの遊びに誘導する方法」を紹介

2021年7月18日(日)13時0分 マイナビ子育て

お笑い芸人や音楽プロデュース、テレビ番組のMCなど、多忙な毎日を送りながら、2児のパパとして育児に奮闘する様子をSNSで積極的に発信している古坂大魔王さん。同じように育児や夫婦関係のことで悩んでいるパパ・ママのお悩みに、ズバッと切り込みます。

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今回のお悩み

古坂さんの回答

大人だってスマホに依存しがち

いちこさんは、普段から在宅ワークしながら育児されているということでしょうか? それとも平日は保育所などに預けていて、週末に仕事を持ち帰った際にお子さんが動画を見てしまうのでしょうか?

まず、普段から在宅ワークしながら自宅で育児をされている場合は、可能なら保育所やこども園、幼稚園のプレスクールなどを利用したほうがいいと思います。通っている間はスマホを見ることができませんし、いちこさんも仕事に集中できるからです。

一方、週末だけの場合は、一時保育やファミリーサポートなどを利用する、習い事を入れる、パートナーや他の家族や親族に見ておいてもらう、という手もあります。

それにしてもスマホを見ないのは、大人でも難しいですよね。僕なんかも、朝起きるなりTwitterなどのSNSを開いていることがよくあります。街中のカフェでも、レストランでも、乗り物でも、多くの大人がスマホを見ているのが普通です。動画、SNS、ニュース、アニメ、漫画……それぞれにさまざまなメニューがあるので、飽きることがありません。

だから子どもがスマホに夢中になってしまうのも、やむを得ないという感じがします。それに子ども向けに考え抜いて作られた動画よりも楽しい遊びを、保護者が提供するのも大変です。「ネット動画に勝てますか?」って聞かれたら、誰だって難しいでしょう。

僕自身、どうしても子どもたちに静かにしていてほしいレストラン、飛行機などの乗り物で、動画を見せることがよくあります。実際、効果てきめんですごく助かるし、一切見せないようにすることは難しいのではないでしょうか。

子どもを他の遊びに誘導する方法とは

でも、スマホをあまりに長く見続ければ、視力に関しても、ほかの体験を積む時間が減ってしまう可能性があるということに関しても、心配になりますよね。

かといって無理やり取り上げると、子どもはすごく泣いて怒るかもしれません。僕は、よく子どもたちが動画を見ているときに、キリのいいところで、別の遊びに誘導することがあります。

たとえば、子どもたちがアニメの『アンパンマン』を見ていたとします。そんなときはキリのいいところで、子どもたちの好きな曲をかけるんです。アンパンマン繋がりで『サンサンたいそう』なんかもいいですよね。そうしてダンスに誘い、一緒に踊って褒めたりします。

「次はこれかけて!」と言ってきたらリクエスト曲をかけますが、そのままケンケンパとかぬいぐるみ遊びとか、ほかの遊びに誘ってもいいと思います。そのくらいリズムよく、勢いで誘っていかないと、動画から引き離すのは難しいかもしれません。

あとは、スマホをモノクロ画面に設定するのもいいと思います。動画って、色味がなくなると、途端に面白くなくなるんですよ。もちろん、元からモノクロで見るように作られたものは別ですが、少なくともカラー前提で作られた動画は意味がわからなくなります。

iPhoneであれば、「設定」から「アクセシビリティ」、「画面表示とテキストサイズ」を開いて、「カラーフィルタ」をタップし、ここをオンにして「グレースケール」を選択します。すると、すべての表示がモノトーンになります。こうすれば画像の見分けがつきにくくなり、刺激がなくなり、つまらなくなるので、お子さんが動画を見るのをやめるかもしれません。

<iPhoneでの設定例>設定→アクセシビリティ→画面表示とテキストサイズ→カラーフィルタ→「グレースケール」を選択

寝室にはプロジェクターがおすすめ

うちでは寝かしつけ時に、天井にプロジェクターで動画を映しています。僕が「さあ、そろそろ寝ようか。プロジェクターをセッティングしようかな〜!」と言うと、子どもたちは大喜び。最近では上の子が「もうセッティングしてあるよ〜!」と言うことも(笑)。

好きな動画が大画面で見られるから、子どもたちも率先してお布団に入ってくれます。プロジェクターなら直接的に目に光を浴びないですし、暗い部屋で横になって見るので、すぐにウトウトして寝てくれるんです。

こういう工夫をしてもダメであれば、やはり時間制限をつけるしかないかもしれませんね。「今日から動画を見るのは1日30分だよ」などと伝えてみてください。もしかしたら泣いたり怒ったりするかもしれませんが、自分で納得しないと泣きやまないでしょうから、放っておくしかありません。あとは本人が気持ちを切り替えるのを待ちましょう。

そうして落ち着いたときには、絵本やおもちゃ、ダンス、知育玩具……なんでもいいので、お子さんの好きなものを見つけてあげるのはどうでしょうか。

とても大変だと思いますが、お子さんの目を休ませたり、ほかの体験をさせたりしたいのであれば、あまり1日中動画を見ることにならないよう工夫してみてくださいね。もちろん、周囲の人の助けが必要な場合は、子育て支援センターなどにも相談してみてください。

今回の結論!

古坂大魔王さんプロフィール

1973年7月17日生まれ。青森県出身。1992年にお笑い芸人「底ぬけAIR-LINE」でデビュー。現在は、芸人、音楽プロデューサーのほか、文部科学省・CCC大使、総務省・異能vation推進大使を務めるなど、マルチな才能を活かして活躍中。2児の父。NHK Eテレ『すくすく子育て』をはじめ、多数のバラエティ・情報番組に出演中。プロデュースするピコ太郎の公式YouTubeチャンネル内に幼児向けコンテンツ「ピコスタキッズ」を開設した。

ピコ太郎のYouTubeチャンネル『-PIKOTARO OFFICIAL CHANNEL-“PIKO ST KIDS”』Twitter @kosaka_daimaou

(取材・文:大西まお、撮影:天田輔[インタビュー]、佐藤登志雄[タイトル・結論]、編集:マイナビ子育て編集部)

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