おもちゃ売り場で「帰るよ」「……」スルーで遊び続ける子にカッチーン‼︎ キレそうになった親がやること

2022年7月19日(火)11時1分 マイナビ子育て

「もう怒りたくないのに、止まらない……!」に効果バツグン!受講者の「満足度98%」 子育て実践講座を書籍化。『子どもも自分もラクになる どならない「叱り方」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)から、基本的な子どもへの対応方法を楽しく練習して身につける方法を紹介します。

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「カチンときてドッカーン」となりそうな場面に出くわしたとき、さあ、みなさんはどんな対応になりそうですか?

【待つ】 「1、2、3、4、5」

やることは簡単。ただ待つだけです。とりあえずいったんストップする、何も言わずに待つ、というだけです。

待っている間は無になっていてもいいですし、「この後、どうやって話をしようかなあ」と考えてもいいです。待つ時間は実際には数秒から数分になりますが、この本の練習では「1から5までゆっくり数える時間」を「待つ」としておきます。

「待つ」は、子どもを注意するときや催促するときに使います。特に、子どもが言うことを聞かない、反抗してきた、親御さんがイラっとした、どう対応すればいいか困った、というときにおすすめです。

そんなときに、ほかの青カードを切る前にいったん待ちます。ただ待つだけなのに、いくつかのお得な効果があります。「待つ」は説明するより、実体験をしていただいたほうが早いので、いきなり練習に入りましょう。

練習タイム!

こんなとき何と言う?

おもちゃ売り場での「あるある」

おもちゃ売り場でおもちゃを見ていた太郎くんに、ママが「太郎くん、帰るよ」と声をかけたところ、太郎くんはチラッとママを見て、またおもちゃを見はじめました。

では、「待つ」を使った対応をお願いします。

ママ「帰るよ」太郎「(ママをチラッと見て、おもちゃに視線を戻す)」ママ[待つ] →ママ[気持ちに理解を示す(共感)] →ママ[代わりの行動] →太郎「いやだ」ママ[待つ] →ママ[代わりの行動] →太郎「………。しょうがないなあ」(ママのところに来る)ママ[ほめる] →

こう言えたらOK!

ママ「帰るよ」太郎「(ママをチラッと見て、おもちゃに視線を戻す)」ママ[待つ](しょうがないなあ。1、2、3、4、5。さて、何て言おうかな)ママ[気持ちに理解を示す(共感)]「まあ、まだおもちゃを見たいんだよね」ママ[代わりの行動]「もう帰る時間だから帰るよ」太郎「いやだ」ママ[待つ](1、2、3、4、5。帰ったらごはんは何をつくろうかなあ)ママ[代わりの行動]「はい、じゃあ、そろそろ帰ろう、手をつなぐよ」太郎「………。しょうがないなあ」(ママのところに来る)ママ[ほめる]「おお、わかってくれてありがとう!」

「青カード」のためのヒント

どうでしたか? 何となくイメージはつかめましたか?「待つ」の効果は次のとおりです。

① 子どもに「気持ちを切り替える時間」を与えられる② 子どもへの対応を考える時間をつくることができる③ 子どもの問題行動に話を特化でき、話がブレずにすむ④ 「親として譲らない姿勢」を示すことができる

大声を出したり、脅したり、叩いたりしなくても、「待つ」を有効に使うことで、「親の譲らない姿勢」を示すことができるわけなのです。

(著:伊藤徳馬、イラスト:あべかよこ『子どもも自分もラクになる どならない「叱り方」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

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『子どもも自分もラクになる どならない「叱り方」』では、この他にも子どもへの対応方法を楽しく練習して身につける方法がたくさん紹介されています。ぜひ書籍でもお楽しみください。

書籍『子どもも自分もラクになる どならない「叱り方」 』について

伊藤徳馬さんのプロフィール

民間企業を経て、2004年に茅ヶ崎市役所に入庁。2007年から子育て相談・児童虐待対応担当になり、2010年に子どもへの対応方法を練習する講座を事業化。その頃から「市町村の児童虐待対応」や「簡易なペアレンティングの講座展開」などのお題で講座・研修講師をするようになる。 現在は、福祉の総合相談や計画を担当する部署に所属。プライベートの活動で、子育てを練習する講座「ちはっさく」を一般向けに実施したり、講座を実施する仲間を増やしたりしている。 現在、神奈川県、埼玉県、千葉県、鳥取県の十数か所の自治体・民間団体が「ちはっさく」を事業化しており、今後も増加する予定。 著書に『子どもも自分もラクになる どならない練習』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。

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