夏に気を付けたい「体の内側の冷え」!たった3つの対策で夏冷え予防
2023年7月22日(土)11時0分 ココカラネクスト
今夏は例年以上に暑い夏になるといわれています。夏場になるとだるさや眠気、食欲不振などに悩まされることがありますよね。
もしかしたら、それは「冷たい内臓」からくる体の内側の冷えが原因かもしれません。
今回は、内臓の冷えからくる夏冷えについてご紹介します。
夏冷えを防ぐポイントをおさえて、健康的な夏を過ごしましょう。
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1.夏冷えの特徴は内臓の温度低下
夏は暑く、冷えとは無関係に感じられますが、じつは内臓が冷えやすい季節でもあります。
それは、冷たい食べ物や飲み物を口にする機会が増えたり、エアコンに長時間あたったりするからです。
内臓が冷えると血流が悪くなり、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
自律神経が乱れると、心身に悪影響を及ぼし、結果として不眠や倦怠感、不安感などの不調があらわれることがあります。
さらに、内臓の冷えが続くと免疫力低下を招く場合があり、夏風邪をひく原因にもなるのです。
内臓の温度を保って夏冷えを防ぐことが、夏の不調を予防する対策のひとつといえるでしょう。
2.夏冷えを防ぐポイントは3つ
ここでは、夏冷えを防ぐポイントを3つご紹介します。
2-1.朝一番の白湯
朝起きたらまず、白湯を1杯飲む習慣を取り入れてみてください。
白湯は内臓を温めてくれるため、夏冷えの予防に効果的です。
白湯は、お湯を沸騰させた後、飲みやすい50度くらいの温度まで冷ませば完成です。
2-2.半身浴
夏冷えを防ぐためには半身浴も有効です。
半身浴は、からだを芯から温める効果があります。
37〜40度程度のぬるめのお湯に、15分程度ゆっくりつかるのがおすすめです。
夏は暑いから入浴しないという人も、夏冷えが気になる場合は無理のない範囲で取り入れてみてください。ただし、脱水には注意し、水分補給は十分に行いましょう。
2-3.薬味食材を摂る
薬味食材を摂ることも、夏冷え予防に効果的です。
薬味食材にはからだを温める効果があり、また、内臓の働きを活性化させます。
具体的には生姜やにんにく、薬味ねぎなどを食事に添え、積極的に摂るようにしてみてください。最近では気温の変化によって起こる寒暖差アレルギーなども注目されています。外に出て行く際にははおりものを持っていく、通気性の良い服装を心がけるなど、できるだけ体に負担がかからないようにすることも大事です。対策をしっかり取って、夏を元気に過ごしましょう。
3.漢方で内側から冷え対策
冷え解消には、漢方薬を活用するのもおすすめです。
漢方薬は、冷えの原因を根本から解消するため、冷えにくいからだを目指せます。
冷えは、ホルモンバランスや水分代謝の乱れ、血行不良、胃腸の働きが弱くなることで熱をつくる機能が低下する、などが原因として考えられます。
そのため、冷え解消には
●水分の偏りを調整する
●ホルモンバランスの乱れを整える
●血流をよくして熱の循環をよくする
●胃腸の働きをよくして熱をつくりだす
●代謝を上げて、熱をつくる機能を回復する
などの働きをもつ漢方薬を選びます。
<夏冷えにおすすめの漢方薬>
・人参養栄湯(にんじんようえいとう):痩せていて、血色の悪い人に。滋養強壮や血行促進の働きがあり、消化器機能を高めて冷えを解消します。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):疲れやすく貧血気味の人に。利水作用と血行促進の働きがあり、余分な水分を排出して血行を良くすることで冷えを解消します。
漢方薬は、からだに合っていないと効果があらわれにくい場合があります。服用する際にはプロに相談しましょう。
あんしん漢方では、薬剤師がAIを活用し、数多くの症例をもとに一人ひとりにあった漢方薬を選び、ご自宅まで郵送します。
からだを温める漢方薬で、夏冷え解消を目指しましょう。
●あんしん漢方
4.内臓を温めて夏冷え予防を
今回は、夏冷えの原因となる「冷たい内臓」に焦点を当て、予防法をご紹介しました。
朝一番の白湯、半身浴、薬味食材の摂取は、今日から始められる対策です。
内臓を温めて夏冷えを防ぎ、健康的な毎日を目指しましょう。
[文:あんしん漢方]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
あんしん漢方薬剤師 藤田 佑莉(ふじた ゆうり)
北里大学卒業後、産婦人科門前の調剤薬局で働く中で、女性特有の不調に悩んでいる方が多いと実感。漢方薬による根本治療の大切さを広めたいと考え、精度の高い漢方をお手頃価格で提供する「あんしん漢方」で薬剤師としてサポートを行う。