「2人の娘をシングルファザーとして育てた私。着物を着せて初詣に行くと、見知らぬ女性に間違いを指摘され...」(都道府県年齢不明・男性)

2023年7月30日(日)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Aさん(都道府県年齢不明・男性)

Aさんはシングルファザーとして、1人で家事をこなしながら2人の娘を育てた。

20年ほど前、彼は娘たちに着物を着せて初詣へ。すると、見知らぬ女性に声をかけられて......。

<Aさんの体験談>

私が20歳の時に長女ができ、結婚しました。

しばらくして次女が誕生し、家族4人で暮らしていましたが、長女が小学校に通い、次女が保育園に通い始める頃、私はシングルファザーになりました。当時は、そんな言葉もまだ聞かない時代でしたが......。

家事を1人でこなし...

仕事は充実し、家庭での食事や洗濯もほぼ私一人でこなしていました。

運動会にも手作りのお弁当を持参しましたが、妻がいない三人でのお弁当の時間は何となく後ろめたさがありました。子供からは「弁当が茶色で綺麗じゃない」とか言われ、一生懸命早起きして作ったのにと思い涙がでそうでした。

ある年のお正月に、岐阜県揖斐川町の谷汲山華厳寺へ子供に着物を着せて初詣に出かけた時も、人目を気にして運動会の時と同じような後ろめたさがありました。

そんな時、ある女性が「着物どうしたの?」と声をかけてきました。

「私が着せました」と言うと「子供さんの着物の襟が反対ですよ、良かったら直しましょうか?」と......。

私は情けなくて、悲しくて涙がでそうでした。私が頷くと、その人はさりげなく着物を直して笑顔で去って行かれました。恥ずかしくて、情けなくてしっかりお礼も言えませんでした。

あれから20年程経ち、娘にも子供ができました。この記事を通じてお礼を言いたいです。

あの時はお礼をする心の余裕もなかった為に、もしかしたら余計な事をしたと思われていないかなと今でも心配です。

あの時は本当にありがとうございました。私の生涯で一番暖かい親切でした。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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