東大流!【自由研究】QuizKnock Lab「果物で電気が作れるってマジ!?」

2020年7月31日(金)9時45分 リセマム

「東大流! 本気の自由研究で新発見 QuizKnock Lab」(著:須貝駿貴)より

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東京大学クイズ研究会の有志で立ち上げたWebメディア「QuizKnock」。2017年からはYouTubeチャンネルでも活動を開始。テレビ番組やさまざまなメディアでQuizKnockメンバーの活躍も目立つ。

 そんなQuizKnockから発足した「QuizKnock Lab」は科学をより身近に楽しくをモットーに動画を配信中。「QuizKnock Lab」のナイスガイこと須貝駿貴氏の著書「東大流!本気の自由研究で新発見 QuizKnock Lab」(KADOKAWA)より、東大流の楽しい科学実験を紹介する。

 須貝駿貴氏は、東京大学大学院の博士課程で物理学を研究しているかたわら、QuizKnockで科学的な実験の楽しさを伝える活動を行っている。今回紹介する実験は「自分たちとは違う世界」で営まれる「科学」というイメージを壊すために考案されたもの。家にあるものや身近なもので家のキッチンなどで取り組める実験だ。

 「科学は白衣を着た人たちだけのものじゃない。目の前で起こっていることにちょっとした疑問を持つようになったら、誰もが科学の入り口に立っているのです。実験室や高額な装置がなくても、家のテーブルの上でも、キッチンでも、お庭でも、科学をすることができるのです。」(須貝氏)

 楽しい科学の世界へようこそ!

果物で電池が作れるってマジ!?


 電池って何でできているのでしょう。「電気の池」と書くぐらいなので、きっと電気をためられる特別な素材でできている? いえいえ、もっと身近なものでも電池は作れます!







解説:そもそも電池とは?


 電池は、電流を流すことで電気エネルギーを生み出します。電流とは電子の流れのことです。電池を作るには、電子が一方の極から、もう一方の極に流れる仕組みを作る必要があります。このときに重要なのが、極板として使われる金属の「イオン化傾向」です。イオン化傾向が高い金属は水溶液の中で陽イオンになりやすく、陽イオンになると電子が余ったような状態になります。そこで、イオン化傾向が異なる金属を導線でつなぐと、余った電子がもう片方の金属のほうに流れ、電流が発生します。



なぜレモンが電池になるの?


 ただ、イオン化傾向の高い金属を水につけただけでは、陽イオンにはなりません。では、どうすればいいのか。イオン化傾向が高い金属を陽イオンにする一番簡単な方法は、その金属を酸に溶かすことです。そう、だから今回の実験では「レモン」を使ったんです。レモンの果汁は酸性で、金属をある程度は溶かす力があります。今回の実験では、銅よりイオン化傾向の高い亜鉛がレモンの中で溶け、そこで余った電子が銅のほうに流れることで、電流が発生したというわけです。

(協力:KADOKAWA)

リセマム

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