「全ての人類はディズニーが好きなはず」というママ友の誘いを断ったのに、当日早朝に待ち伏せされた母娘の脱出劇【後編】
2024年8月2日(金)0時24分 キャリコネニュース
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アウトドア派とインドア派、どちらが良いということはなく趣味の問題だが、無理して合わせるのも面倒だろう。千葉県に住む40代前半の女性はシングルマザーで、娘が小学生の頃に同じマンションの親子と親しくなった。しかし、相手はアウトドア派の母と娘2人で、バーベキューに連れだされた娘からは
「虫に刺されながら野菜ばかり食べさせられた」
「肉は自分の子に優先的にあげていた」
と不満が出ていた。娘は外遊びよりも、屋内で本や漫画、お絵かきなどが好きなインドア派。しまいには「バーベキュー行く人って、なんで焼肉屋行かないの?」などと疑問を口にする始末だった。つまり子ども同士ですら相性が悪かった。
ところが、猛暑日が続く7月のある日、「明日ディズニーランドに行かない?」と誘われたというから大変だ。(文:篠原みつき)
とっさに「私たちはこれこらデートです!」と言ってしまった
女性の娘は「ディズニーランドに興味がない子」だった。以前連れて行ったときは疲れてしまい、「夢の世界には入り込めず、楽しくなかった」という評価だったという。その日は母娘で楽しみにしていたアニメ映画を観る予定だったこともあり、もちろん丁寧に即お断りした。しかしママ友の様子は
「言葉の節々に、全ての人類はディズニーが好きなはず、なのになぜ行こうとしないのか理解できない、という思考が見えており、げんなりしました」
と振り返る女性。ともあれ、当日は朝イチのチケットを予約して、「やたら早起きした娘にちょっとおめかしさせて、さあ映画館へ!」と家を出た。ところが、ちょうどそのタイミングに、マンションのエントランスでママ友親子に遭遇してしまった。
「(ママ友から)『やっぱりいくのね!いいよもちろん!』と勘違いされ、娘を強引に駐車場の方へ連れて行こうとされ、私は慌てて 『ダメです。たまたま時間が被っただけで、私たちはこれこらデートです!』 と、咄嗟にすごいことを言ってしまいました」
これにママ友が食いつかないはずもなかった。「え!再婚するの?職場のひと?え!え!」と興味津々で食い下がってきたという。しかし、この窮地を救ったのは娘だった。
「どうしようコレと思っていると、娘が『お母さんの好きな人は○○(アニメキャラの名前)だよ!これから会うから邪魔しないで!』と、普段大人しい子なのに大声で怒鳴ったのです。 ママ友はまさかそれがキャラ名だとは思わなかったのでしょう。まあまあと笑いつつ、流石にわれわれ親子を解放してくれ去っていきました」
娘は、「勝った!」とばかりにガッツポーズをしたそうだ。映画は無事に観に行けたという。女性は「アウトドア派とインドア派は理解しあえない生き物のように思えます」と感想をもらし、当時をこう振り返る。
「言いたいことをしっかり主張し、母を守った?娘を褒めちぎり、欲しいグッズを買ってあげた後、誤りは訂正しました。 『娘よ……母が好きなのは○○ではなく、△△だよ?』と。ただ娘曰く、それは知っているが、△△は現実世界の日本人の名ではないから、わざと違うキャラにした、とのこと」
どうやら娘が一枚上手だったようだ。現在は「中古の家を購入」したそうで、マンションから引っ越したて付き合いは切れた模様。この件が教訓となったらしく、
「新しい地でもアウトドア派のママ友はいますが、今ははじめから『すみませんが苦手です』とはっきり言っています」
と、まとめた。
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