タピオカさん、ついにラーメンになってしまう... もはや何でもアリな「タピオカ冷麺」食べてみた

2019年8月6日(火)6時0分 Jタウンネット

右を見ても左を見てもタピオカ一色といったこのご時世。あまりのブームに「タピオカピザ」や「タピオカ茶漬け」といった変わり種まで登場するありさまだ。


そして今回はアクアシティお台場5階にある「二代目博多だるま」というラーメン店が提供しているこちらを取り上げたい。


ラーメン、タピオカ、山芋そしてカツオが効いた冷製スープ——衝撃的な組み合わせの「タピオカ『令』麺」だ。


アバンギャルドすぎて混乱


さまざまなラーメン店が一所に集まった「東京ラーメン国技館 舞」では、2019年7月1日から9月1日まで「夏イケ麺祭」と題したイベントを開催している。それぞれの店舗が創意工夫を凝らした個性豊かなメニューを出すというが、中でも突飛だったのが「タピオカ『令』麺」だ。


食べてみないと実態がつかめない謎のメニュー——筆者はアクアシティお台場に向かった。


アクアシティお台場の中に入るとイベントのポスターがチラホラと掲示されている。他店が出しているローストビーフの味噌まぜそば、トマトとチーズの魚介つけめんなど独創的メニューすらかすむほどの存在感だった。


食に対して保守的なせいもあるのか、筆者にとって「新感覚」というワードはかなりの賭けである。気を確かに持って店舗へと急いだ。


タピオカ『令』麺の価格は1000円(税込み)。食券を店員に渡してから数分後。見た目からして不安なそいつがやってきた。


ストローで吸えない何かがあった場合にレンゲもくれた。ならばストローはいらない気もする。


カップの表面には本来ならタピオカと同居するはずのない味玉、山芋にミョウガがある。味玉の黄身は普段ならスープに溶かしてしまうのだが、ストローで飲むのを考えるとひかえた方が良さそうだ。


横から見ると更に衝撃を受ける。たっぷりのタピオカの下に細麺。こんな層は見たくなかった気もする。


それでは表面の具材を混ぜて、麺にタピオカを絡ませていただこう。


さて、ここであることに気づいた。タピオカがデカすぎて麺に絡まない。そもそもストローで吸うことの多いタピオカを箸でつかむ難易度の高さ。山芋のせいで滑りやすいため、苦戦が続いた。


つかめそうで掴めない。苛立ちではなく、悲しい。大の大人がこんなことで苦しむ。


肝心の味はとろろそばだ。しかし、麺とタピオカのしっかりした食感が加わることで充足感が早く得られる。タピオカはよくあるシロップ漬けではない。そのため、噛めば噛むほど苦みのようなものが口に広がる。やっぱり甘い方がいい。


冷製スープはかなり濃い分、少し飽きが来てしまうものの、ミョウガや味玉があるため上手く組み合わせて口に運べばしのげる。


そして、スープをストローで吸うのは、出来れば避けたい。山芋とタピオカがセットで持ち上がり、スープも塩気がある。


気を付けなければならないのが、麺の量だ。箸でつかみやすいため、ついつい麺ばかり食べてしまうが、時折タピオカを拾ってあげないとカップの底に溜まってしまう。


最後にタピオカを食べるのはかなり重い。


一度は挑戦してみる価値がある斬新なラーメン。ただ、2度目は——。読者の皆様も夏の思い出作りにいかがだろうか。

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