新潟の商店街を世界的人気ゲーム「Fortnite」で再現!“メタバース”を活用した地方創生に注目
2024年8月31日(土)6時0分 TOKYO FM+
8月28日(水)の放送では、「地方自治体のメタバース活用」に注目! 自治体の「メタバース」開発の狙いや、現在進行中のプロジェクトについて伺いました。
◆地方自治体のメタバース開発が活発化
「メタバース」とは、インターネットを利用した仮想空間で交流やサービスを楽しむ場所を指す言葉です。2030年、国内の関連市場だけで約24兆円規模(※)になるという予測が出ています。2021年には、Facebookが社名をMetaに変更しましたが、これは同社が今後メタバース事業へ注力することを示しています。
※株式会社三菱総合研究所 研究レポート「CX2030:バーチャルテクノロジー活用の場としての広義のメタバース」(2022年11月22日公開)より
世界中で人気のゲーム「Fortnite」は、メタバースとしての可能性にも注目が集まっていますが、一般的にはメタバースが遠い存在だと感じる人も少なくありません。そうしたなか、全国各地の自治体でメタバースの活用が進んでいます。今回は、自治体のメタバース活用をサポートし、企画・開発もおこなっている株式会社モンドリアンの代表・角田拓志さんから話を伺いました。
角田さんいわく、地方自治体でのメタバース活用には大きくわけて「自治体主体」と「企業主体」の2つがあり、メタバースという新しい産業を地域にもたらすことを目的とします。
<地方自治体のメタバース活用例>
・和歌山県
バス・タクシー会社がメタバース上で仮想体験型の観光コンテンツを提供する事業を開始。
・新潟県
モンドリアンは株式会社エフエム東京のグループ会社であるジグノシステムジャパン株式会社と共同でFortnite上で「新潟県古町ルフル」マップを8月27日(火)に公開。
ゲーム・メタバースの法人・個人向けサービスを提供するモンドリアンでは、現在新潟県のメタバース事業を展開しています。
◆新潟市の商店街をゲーム内でリアルに再現!
角田さんは、施策について「新潟市にある古町ルフルという商店街を舞台にした“新潟 古町ルフル 陣取りバトル”がFortniteのなかで楽しめます」と説明。古町ルフルは、旧大和百貨店新潟店の跡地に作られた複合ビルです。ゲームのプレイヤーはゲーム内で再現された古町ルフルを散策することができ、新潟県の魅力を体験することができます。「YouTubeなどで配信する人がいましたら、『新潟にもこういうところがあるんだ』と思っていただけたりもするかなと思います」と角田さん。
新潟市をモデルにしたメタバース空間の開発のきっかけは、国土交通省が主導する「プラトー(PLATEAU)」だったそうです。プラトーは日本全国の都市データを3Dモデルにするプロジェクトであり、データを活用してこれまでさまざまな企業が災害予測モデルや渋滞予測モデルを制作しています。
「我々はゲームづくりの団体ですので、これを使ってゲームを作ろうと考えました。新潟市のデータを見たところ、非常に精密であったこともゲームを作った経緯のひとつです」と角田さんは話します。
地域の特徴を3DCGで表現したゲームを制作する場合、膨大な時間とコストを要します。プラトーはオープンソースとしてメタバース空間のデータが活用できるため、開発速度を大幅に早めることが可能となります。ユージは「今後、ゲームに限らずメタバースを活用したコンテンツが増えていくんじゃないかなと思います」と話し、これから人々の生活の一部にメタバースが登場するのではないかと予測しました。
今回紹介した「新潟 古町ルフル 陣取りバトル」のトレーラーが、株式会社モンドリアン公式YouTubeチャンネルの動画で公開中です。
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8月28日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年9月5日(木) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月〜金曜6:00〜9:00
パーソナリティ:ユージ・吉田明世
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/one/