「盛岡だ」「草加だ」「土佐だ」 日本各地の地方民が「地元だ」と感じちゃう図がこちらです

2021年9月7日(火)18時0分 Jタウンネット

地方の街を訪れることが多い筆者だが、常日頃感じていたことをズバリ指摘された気がした。それが、2021年9月2日にツイッターに投稿された、この画像だ。

タイトルは「地方の街」。旧国道4号という青のラインの横を、現国道4号という赤のラインが、まるで市街地を避けるように、ぐるっと迂回している。赤のラインの側には、マクドナルド、ホームセンター、コンビニなどが列記されている。

大手チェーンのロードサイド店舗の看板がお約束のように見えてくる、おなじみの国道沿いの光景だ。車を走らせながら、どこか安心している自分がいるのを感じる瞬間だ。ここで休んでいこうか、それとも次の街まで進もうか、余裕すら覚えるときもある。

ギリック(@girick_113)さんが投稿したツイートには、2万を超える「いいね」が付けられ、いまも拡散している(9月7日現在)。

これを見た途端、ピンときたのは筆者だけではなかったようだ。ツイッターには、ほぼ全国から共感する人からの声が寄せられている。

「恵庭市の国道36号線がまさにそれ」
「盛岡とかまさにこれ」
「岩手県一関市か平泉町と似ていますね」
「福島県郡山市か宮城県大崎市(旧古川市)がこんな感じですよね」
「それはトチギ県○都宮市とか矢○市と同じです」
「ほぼ埼玉県草加市じゃん」
「上に甲州街道があって下に旧甲州街道がある府中市みたいですね」
「県道に格下げされてしまうんですよね... 静岡の蒲原もそうでした」
「まさに土佐市」
「完全に自分の地元っすね」
「上州屋はともかく(笑)、地方都市は全国的にそんな感じ」

日本全国、同様の現象が見られる、ということのようだ。驚くべきことか、当然なのかはともかく、現実は受け止めなければならない。

Jタウンネット記者は、投稿者のギリックさんに話を聞いてみた。

国道4号を走ってみて気づいた

投稿者のギリックさんは、今回のイメージ図作成とツイートのきっかけについて、こう語った。

「地方に対して図のようなイメージを持ったのは最近です。ここ半年間、私はYouTubeで国道を走破する動画を投稿しています。企画が終わった際には自分が走った道をグーグルアースで確認するのですが、その時に地方では図のような街が多いことに気づき、『これは国道4号の動画で説明をしたほうが良いだろう』と考え、ペイントというソフトで今回話題となった図を作成しました」

「ツイッターへの投稿のきっかけは『せっかく作った図を動画だけで使うのは勿体ないな』と思い、軽い気持ちで投稿したもので、まさかこれほど話題になるとは思いませんでした(笑)」(ギリックさん)

国道4号とは、東京都中央区から、栃木県宇都宮市、福島県福島市、宮城県仙台市、岩手県盛岡市を経て、青森県青森市に至る一般国道だ。ツイッターに、北関東や東北の街を連想するという反応が多かったのはそのせいかもしれない。

ツイッターの反応の中でもっとも印象だったのは、何だったのだろう?

「この投稿で最も印象的だった反応は、『バイパスによって市街地が廃れた』というものでした。ただし、クルマ社会の地域ではバイパス沿いの駐車場の大きい店舗のほうが好まれるので、駐車場の少ない市街地が廃れるのは仕方がない、と個人的には思っています。また図のような現象は日本のみではなく、アメリカやフランスでも起きているというコメントもあり、クルマ社会の地域ではどうしても発生する問題なのだと思いました」(ギリックさん)

また、こう付け加えた。

「図の中には、『上州屋』という釣具チェーン店が入っておりますが、この釣具店は東日本を中心に店舗を展開しており、西日本地域にお住まいの大半の方には馴染みがないと思います。ではなぜ、図に『上州屋』を入れたかと言うと、国道4号沿いに多かったからです(笑)。実際に国道4号沿いに住まれている方々の反応を見ると、かなり共感されている印象でした」

ちなみに投稿者のYouTube動画「【日本一長い国道】国道4号のみで東京→青森を移動したら何時間掛かる??」に興味のある方は、こちらからをどうぞ。ただし、かなり長い!

Jタウンネット

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