食べずにずっと眺めていたい... 宝石にしか見えない和菓子「こうぶつヲカシ」が美しすぎる

2019年9月8日(日)11時0分 Jタウンネット


まず上の写真をご覧いただこう。赤いのはルビー、グリーンはエメラルド、ピンクは......? どちらにしても宝石ではないか。「お高いんでしょ」、そう思った人がほとんどかもしれない。


実はこれ、お菓子だ。「こうぶつヲカシ」という。いまSNSで話題騒然で、こんな声が寄せられている。


「綺麗すぎてこのまま飾っておきたい」
「コロンと置かれていたら、お菓子とは思わないだろうなー」
「まるで本物の鉱石のように美しい!」



この「こうぶつヲカシ」を製造・販売しているのは、福岡市を拠点にケータリングや食のイベントなどを手がけている「ハラペコラボ」だ。なぜ鉱物をモチーフとしたお菓子づくりを始めたのか? Jタウンネット編集部は、詳しい話を聞いてみた。


「石みたいなお菓子を出したい」


Jタウンネットの質問に答えてくれたのは、「ハラペコラボ」代表の野尻ともみさんだ。


「この『こうぶつヲカシ』は、2年ほど前、鉱石を使ったアクセサリーの展示に『石みたいなお菓子を出したい』というリクエストにお応えしたのがきっかけで誕生しました。美術館や博物館に置かれるような作品を目指して作り始めました」



あくまでも鉱物にこだわって制作しているのは、そのためだ。まるで鉱物採取箱のような箱も、オリジナルで製作しているという。いかにも理科好き、博物館好きの心をくすぐる、こだわりだ。


「こうぶつヲカシ」というネーミングは、「鉱石の鉱物」と「皆様の大好物となって欲しい」、「お菓子」と「いとをかしな存在」という思いを込めて「こうぶつヲカシ」(商標登録申請中)と名付けたのだという。


「硬い寒天ゼリーのようなものを、小刀でひとつ一つ切り出し、乾燥させて完成します。天然の色素、味付けも自然にこだわり、添加物を殆ど加えずに製作しております。寒天菓子なので、食べるとシャリシャリとした食感です」



このお菓子の作り方は、江戸時代から伝わる和菓子の技法「琥珀糖」がベースになっている。寒天と砂糖を固めて切り、乾かしていくと、何とも宝石のようなビジュアルのお菓子ができるのだ。


「それぞれの色は、すべて天然由来の色素でできております。シソ味やカラメル、黒胡麻や抹茶はまったくそのままの色ですが、他の色は天然由来の色素を試行錯誤しながら色の再現に研究を重ねていき、現在はたくさんの色のバリエーションが出せるようになりました」と野尻さん。


「こうぶつヲカシ」の販売状況を聞くと、「ありがたいことに、毎月伸び続けており、常に品薄な状態です」と野尻さん。「博物館や美術館など文化的な施設で販売されていくことが増えましたが、作品として扱っていただけるよう更に良いものを作りたいと思います」と、今後の抱負を語ってくれた。


「こうぶつヲカシ」が常時販売されているのは、福岡市中央区大名の「木馬館.origin」。また「ハラペコラボ」のオンラインショップでも購入できる。


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