窪塚洋介、娘と「火の鳥 エデンの宙」鑑賞「娘の涙を見て考えました」

2023年9月17日(日)12時0分 シネマカフェ

「火の鳥 エデンの宙」©Beyond C.

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9月13日より「ディズニープラス」にて配信中の宮沢りえ主演「火の鳥 エデンの宙」より、ジョージを演じている窪塚洋介のコメントが公開された。

人間が地球以外の星へ移住するようになった時代。主人公のロミと恋人のジョージは、惑星・エデン17へと降り立つも、そこは荒廃した土と岩しかない枯れ果てた星だった。やがてロミが妊娠し、大喜びするジョージだったが、大地震による事故で彼は帰らぬ人となってしまう。将来、息子・カインがひとりぼっちになることを恐れたロミは、カインに「13年後に目覚める」ことを約束し、自らコールドスリープに入る。しかし、システムの誤作動でロミが目覚めたのは、1300年後——。

手塚治虫の漫画「火の鳥」の望郷編を原作としたオリジナルシリーズを、全4話で配信中(中国本土を除く)。手塚さんが終生に渡り、加筆修正を繰り返したライフワークである「火の鳥」は、全12編に渡って過去・現在・未来、そして地球だけではなく宇宙を舞台に“生命の本質”を描いている。

そこから今回、『鉄コン筋クリート』のSTUDIO4゜Cが望郷編を初めて映像化した。

荒廃した惑星でロミを幸せにすべく奮闘するも、不慮の事故で帰らぬ人となるジョージを演じた窪塚さんは、声の演技について「アニメ シリーズのアフレコは初めてなので新鮮で楽しかったけれど、自信を裏打ちする経験がないので緊張感や不安は正直ありました。監督やスタッフを信じて、『それだ!』と言ってくれるものを追い求める作業でした。視覚の情報量は80%くらいあるそうなので、俳優はそこを使える。アニメは見た目をキャラクターにお任せするしかないので、声でどれだけ寄り添えるか。大変な作業でしたが、今後挑戦したいジャンルなので、大きな経験として参加できてありがたかったです」とふり返る。

6歳の娘と一緒に本作を観たそうで、「僕が感じた以上にズダーバン(狡猾な宇宙商人)の汚さや地球の変わりように強く反応していて、僕も昔はそういう感覚があったなと。認めたくはないけれど、どこかで諦めているというか、慣れてしまった。もっとピュアに、今の地球の現状や世の中をどう捉えるべきなのかを、娘の涙を見て考えました。そういうふうに思わせてくれるような作品になっています」と感想を述べる。

さらに、「手塚先生が『望郷編』を描いたのは僕が生まれる3年前。その時よりも今は、先生が憂い、恐れた未来に行っているような気もして、より身につまされました。時間がないというか社会的に行き詰まっていて、地球も悲鳴をあげている。執筆当時よりはるかに悪化していると思います。それを僕らが今見てどう思うのか、どうすべきか。『ゴミを分別しよう』とかコンポストを利用するとか、小さなことだけど全員がやったら変わるかもしれない。その延長線上に緑が戻ってきたり、川が綺麗になったりするのかなと。その最初の一歩は自分のやる気スイッチなので、やれることを一つでもやる。考えるだけでも違うのでそういうきっかけになるといいなと、心底思う作品でした」と、いま新たにアニメーションとして蘇った意義を語る。

最後には、「手塚先生が人生を捧げて、真摯に描き続けた『火の鳥』を、アニメという媒体を使うことで広く万人に届けられる。そういうものに携われたことは嬉しいです」と不朽の名作に参加した喜びのコメントも寄せている。

「火の鳥 エデンの宙」はディズニープラススターにて独占配信中。

劇場版『火の鳥 エデンの花』は11月3日(金)より全国にて公開。

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