「ねねね」「ねねねね」「ねね」... この会話の意味、分かりますか?

2019年9月29日(日)20時0分 Jタウンネット

日本各地に存在する「これって会話になってるの?」と疑いたくなるような方言。当の本人たちからするとただの日常会話なのだろうが、地元民ではない人間からすれば「?」な内容も少なくない。


先日、Jタウンネットが「1文字で会話できる方言」を募集(「けけけ」「かーかーかかーか」だけで会話が成立する地域があるらしい)したところ、多くの投稿を頂いた。今回はその中からいくつか紹介しよう。


父「ねねね」母「ねねねね」


まずは40代女性Aさんの投稿。秋田の夜に見られる会話だという。みなさんもどんな意味か一緒に考えてみてほしい。


父「ねねね」母「ねねねね」Aさん「ねね」姉「ねね?」Aさん「ねね」父「ねねね」


「ね」しか発していない...。秋田県民でない筆者からしたらまったく見当もつかない会話だが、もちろんちゃんと意味はある。訳は以下の通りだ。


父「もう寝ないと」母「そうだね、寝ないとね」Aさん「えーまだ寝ない」姉「まだ寝ないの?」Aさん「うん、寝ない」父「もう寝なさい」


Aさんが子どもの頃の会話だろうか。「ねね」は「寝ない」「寝ないの?」、「ねねね」は「寝なさい」を意味している。


「ねねね」に関しては他の読者も投稿が寄せられ、「ねねばね」という言い方もあるとのこと。秋田では有名な方言のようだ。


津軽では「く?」「け」「ろ」「めー」で会話成立


続いて30代女性のBさん。こちらは福岡での会話だ。


「とっとーと?」「とっとーと」


「と」だけで成り立つうえに、「とっとーと」がオウム返しのように2回続いている。意味はどちらも同じで、


「とってるの?」「とってるの」


Bさんによれば、例えばショートケーキのイチゴを最後に食べる人に向かって、(このイチゴ)「とっておいてるの?」と聞く時に使うという。こちらは状況さえ分かれば、地元民でなくても何となく伝わりそうな例だ。


最後に紹介するのは、30代男性のCさんの投稿だ。青森の津軽出身だというCさんは、おばあちゃんと母がしていたという会話を教えてくれた。


おばあちゃん「く?」母「け」おばあちゃん「ろ」母「めー」


本当に1文字で会話している!もはや感動すら覚えるが、何を言っているかはさっぱりだ。く・け・ろ・めー...?まるで暗号のようだが、正解を見ていこう。


おばあちゃん「食べる?」母「ちょうだい」おばあちゃん「はいどうぞ」母「おいしい」


Cさんによれば、母の「け」は津軽弁で「ちょうだい」意味する「けろ」の略語。おばあちゃんの「ろ」(ろー)はネットで検索したところ「ほら」といった意味があるようだ。


ひらがな1文字でできる会話、募集します


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