大阪を代表する至極の「親子丼」とは? 老舗うどん屋『道頓堀今井』で食べてきた

2023年10月8日(日)10時47分 食楽web


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●1946年創業の老舗うどん屋『道頓堀今井』。1日150食売り上げる人気メニューの「親子丼」を調査してきました。

 かに道楽や松竹座、グリコの看板など、巨大な看板が立ち並ぶ「道頓堀」。にぎやかな通りには、たこ焼きやお好み焼き、串カツなどの大阪名物を食べられるお店がひしめき合っています。そんな中、ぜひ立ち寄って欲しいのが、大阪うどんの名店『道頓堀今井』です。


道頓堀今井本店

 1946年創業の老舗うどん屋で、大阪のガイドブックに必ず掲載されている有名店。このお店を訪れたら絶対に食べておきたいのが、「全国丼グランプリ・親子丼部門」で8年連続金賞を受賞している「親子丼」です。多い日には本店だけで150食も売り上げる人気メニューでもある親子丼とはどんなものなのか、調査してきました。

出汁が効いたふわとろ食感! シンプルを極めた「親子丼」


税込1730円

 親子丼ときつねうどんがセットになった「親子丼(小うどん付き)」を注文しました。『道頓堀今井』の親子丼は、北海道産の天然昆布とさば節、ウルメ節で取った出汁と鶏肉の旨みを2個の卵で閉じ込めた贅沢な一品。先々代の妻・今井マチ子さんが試行錯誤を重ねて作り上げた自慢の丼です。

 運ばれてきた瞬間、上品な出汁の香りが漂ってきました。ふわっふわの卵の上に、ぷるんとした卵黄がのっています。淡い色の卵と緑が鮮やかなネギ、オレンジがかった卵黄の彩りがきれいで、見た目からも食欲が刺激されます。

 まずは鶏肉からひと口。

 しっとり柔らかい食感で、噛むとお出汁と肉の旨みが染み出てきます。丼のお出汁はうどんよりも濃いめに取って、淡口醤油と濃口醤油、愛知県産の本みりんで味付けしているんだとか。親子丼には特製鳥油を加えているそうで、コクと旨みが効いた奥深い味わいに仕上がっています。

 続いてはそーっと卵黄を割り、全体に絡めていただきましょう。

 固まった卵のふわとろ食感と、濃厚な卵黄のまったり感がたまりません。はじめの方はふわふわの親子丼なのですが、食べ進めていくうちに卵黄がご飯に絡みつき、出汁が効いた卵かけご飯のような味わいに。

 何か珍しい食材を使っているわけではなく、変わった調理法をしているわけでもない、シンプルを極めた上質な親子丼でした。8年連続金賞を受賞しているのも頷けます。

上品な味わいの黄金出汁! 看板メニューの「きつねうどん」

 セットについているのは、多い日には1日600食も注文が入る看板メニューの「きつねうどん」。出汁は親子丼と同じく北海道産の天然昆布と九州産のサバ節、ウルメ節を使い、やさしい味わいに仕上げています。“出汁は鮮度が命”をモットーに、作り置きはせず30杯分の出汁を一日に何度も作っているのだとか。黄金色の出汁を飲んでみると、上品なのに旨みが濃い!


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 麺は大阪うどんらしい柔らかくモッチリとした食感です。油揚げはふんわりと煮込まれていて、噛むと甘いつゆがジュワッと溢れ出します。そのままでも美味しいですが、山椒が効いた特製の七味をかけて味変するのもおすすめですよ。

調査結果

『道頓堀今井本店』は、世代を超えて愛され続けてきた大阪うどんの名店。道頓堀の賑やかなメイン通り沿いにありますが、一歩足を踏み入れると落ち着いた空間が広がっています。観光ついでにぜひ、足を運んでみてください。

(撮影・文◎安達 春香)

●SHOP INFO

店名:道頓堀今井本店

住:大阪市中央区道頓堀1丁目7番22号
営:11:30〜21:30(L.O.21:00)
休:水曜(祝日の場合は営業)

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