リアルな男根石像が、森の中にそびえ立つ... インパクト抜群「麻羅観音」の悲しい歴史

2019年10月13日(日)17時0分 Jタウンネット

全国に、隠れた珍名所・珍スポット、おもしろい場所はないか?


Jタウンネット編集部はひたすら探し続けているのだが、2019年10月1日、こんなツイートが目にとまった。


そして今日の目的!県内の珍スポット!
男子中学生が好きそうな感じだけど由来は悲しい・・・
また子宝祈願で訪れる人が多いみたいですね!.+゚ヽ(`・ω・´)ノ.+゚ pic.twitter.com/QszuxtjdIg
- とんぼ (@tonbo1357) 2019年10月1日

写真を見ると、まさに珍(チン)スポットのようだ。「大きな一物」が何本も......。「どぶろっく」なら、泣いて喜びそうなシチュエーションである。ここは山口県長門市、その名も「麻羅観音」と呼ばれているそうだ。


投稿者の「とんぼ」さんは、「由来は悲しい」「子宝祈願で訪れる人が多いみたいですね!」などとコメントしているが、いったいどういうことなのだろう。


Jタウンネット編集部は長門市に電話して、詳しい話を聞いてみることに......。


良縁、恋愛成就、夫婦円満、子孫繁栄に、ご利益あり?


電話で答えてくれたのは、長門市観光案内所の担当者だ。


「ここには戦国時代の武将・大内義隆に関わる由来が伝えられています。義隆公は、1551年、湯本温泉にある大寧寺で自刃したとされています。その遺児が女装して、俵山に潜んでいたところ、捕らえられて殺害され、男児であった証拠に男根を切り取られたということです」



「ただしこれはあくまでも伝説で、史実とは異なるという説もあります」と担当者。


その後、霊をなぐさめるために里人によって建てられ、現在まで祀られているのが、麻羅観音だ。「近くにある子安観音とセットでお参りすると、子孫繁栄、精力増強、良縁、恋愛成就、夫婦円満などに利益があると言われていますよ」と担当者は話してくれた。


麻羅観音から、大内義隆公が最期を遂げた湯本の大寧寺へも、車で10数分の距離だという。大陸との交易にも積極的で、日本を訪れたフランシスコ・ザビエルに謁見し、布教を許したとされる義隆公の、波乱に富んだ人生に想いを馳せる旅も、興味深いだろう。


もちろん、子宝を願う人や、安産を祈願する人にとっては、神聖な信仰の場であることをお忘れなく。


Jタウンネット

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