年収400万円で2400万円貯めるも「決して幸せになれない気がする」と語る39歳男性の後悔

2023年10月15日(日)0時37分 キャリコネニュース

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人生もしもの時に備えて貯金は欠かせないもの。しかし、ただ漫然と貯金するだけでは日々の生活は味気ないものになる。まもなく40歳になろうという男性は、ひたすら貯金に励むだけの人生を後悔しているという。


「このまま貯金し続けても、決して幸せにはなれないような気がしています。かといって無趣味なので散財する気にもなれない」


貯金額の増加と共に鬱屈としていった男性の人生とは?(取材・文:広中 務)


家賃6万2000円のアパートで極限まで節約生活



都内の企業で働く39歳独身の男性の毎月の手取りは27万円。年収では400万円を超えている。


「入社後に配属されてから、経理部が長いんですが会社の業績も順調なので、それなりに貰えているほうだと思います。ただボーナスは多くても1.5ヶ月程度ですけど」


そんな男性は一貫して給料の大半を貯金に回してきた。


「高校生の頃に読んだ人生論の本に趣味が読書と貯金という男は信用されると書いてあったんです。それを真に受けて、いままでやってきました」


初任給20万円ちょっとだった頃には、毎月10万円を貯金。その後給料が上がる度に貯金額も増え、現在は毎月15万円程度を貯金しているという。現在の貯金額は2400万円だ。


普段は極限まで節約して生活している。住まいは、西部新宿線沿いの最寄り駅から徒歩15分ほどの2Kのアパート。家賃は6万2000円だ。


「光熱費は1万円を超えないことを目指していますが、無理ですね。今年は猛暑のせいで電気代がかかってしまい2万円を超えて青ざめました。そのぶん冬は暖房をつけずに節約するつもりです」


これまでも夏に冷房は仕方ないが、寒さは克服できるはずと厚着をして部屋で白い息を吐きながら過ごしたことも多いという。


「このまま貯めても定年までに1億円にならなくないですか?」


もちろん節約の要である食費にも手を抜かない。


「野菜はスーパーで最安値のものだけを選んでいます。買った食材に併せてネットでレシピを検索しています。もともと食欲は強いほうなので、スーパーで唐揚げとかを買ってしまっては無駄遣いしたなと後悔することもしばしばあります」


昼食も、毎日具のないおにぎりとゆで卵ですませている。ただ、こちらも今年は猛暑で問題が起きた。


「暑さのせいで会社に着いたらもう腐っていることが何度か。仕方ないので何年かぶりに弁当を買ったりしたんですが……普段食べ慣れていないせいか、何度もお腹を壊してしまいました」


極限まで節約をしている男性だが、人から「ケチ」とは思われたくないと気にはしているという。


「会社の部署も仕事での飲み会とかが少ないので貯金しやすいです。ただ飲み会にまったく参加しないわけにはいかないので夏冬のボーナス後とか区切りの時だけは参加するようにしています」


さらにボーナスは一部は貯金に回し、残りでスーツなど身の回りのものを揃えるようにしているという。ただ、無駄な服は買わない。会社はビジネスカジュアルも許されているが
男性は頑なにスーツで通勤を続けている。


こうして2400万円貯めた男性だが、いま悩んでいる。


「貯金1億円が一つの目標だったんですが、このまま貯めても定年までに1億円にならなくないですか? それに、貯金をしていれば堅実な男として女性からも信用されて、幸せな家庭が築けると思っていたんですが……出会いは一度もありません」


貯金を元手に運用して殖やすこと。あるいは、なにか自己研鑽のための投資をすること。そんなことも考えることなく、ただ、木訥に貯金だけを繰り返してきた男性。あまりにも生き方が地味すぎたのか。


男性は「貯金していてよかったと心底感じられる人生のイベントが欲しいです」と語っていた。39歳なら今からでも婚活を本格的に始めればワンチャン可能性はありそうだが……。是非一歩踏み出して欲しいところだ。

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