スポンジに見える人が続出 金沢の和菓子「ふくさ」
2017年10月28日(土)6時0分 Jタウンネット
[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2017年10月16日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、和菓子「ふくさ」についての話題がありました。
金沢では馴染みのある和菓子なのですが、他県民は知らない人が多いようです。
生地作りに手間がかかる
金沢では馴染みの和菓子「ふくさ」は、緑色の皮がふわっとしていて、中に粒あんが入っています。
他県民に見せると「スポンジ」、「和菓子のようなスポンジ?」とスポンジに見える人が続出。しかし金沢ではおはぎや団子のように気軽に食べられている和菓子なのです。
和菓子を研究している青木直己さんに聞くと、石川では「ふくさ」と呼ばれていますが、全国的にも「つやぶくさ」「ちゃぶくさ」という名前で存在し、明治の文献にも登場しています。
昔は、一般的に作られていましたが、生地作りに手間がかかりあまり作られなくなってしまったそうです。
しかし、金沢の職人さんは和菓子作りに手間を惜しまなかったために、金沢には根強く残ったようです。
そして、「ふくさ」は、茶道で使う、お茶を点てるときに茶道具を清める道具「ふくさ」を畳んだイメージからそう呼ばれるようになったため、茶道の盛んな土地柄である金沢ではなくならなかったとも言われています。
金沢の和菓子店「柴舟小出」では、ふくさは、生菓子人気ナンバーワン。独自の製法で、生地を焼くときにプツプツをきれいにつくり、ふっくらした皮を作っていました。
ユニークな形の和菓子。全国にも広まると良いですね。(ライター:りえ160)