ニット界の古豪ジョン スメドレーが、リサイクルカシミア使用のウェアを発表

2023年11月6日(月)12時0分 JBpress

名品は時間を掛け積み重ねられた伝統の力が生み出すもの。そして物作りの情熱は、やがて過去の名品さえも進化させていく。ロングセラーとヘリテージをつむぎながら誕生したニューデザイン。その二つを知ることで、ブランドの持つ本質と革新性が見えてくる。

写真/青木和也 スタイリング/荒木義樹(The VOICE) 文/長谷川 剛(TRS) 編集/名知正登


創業230余年の歴史を誇るニット界の古豪

 英国的なニットウェアの伝統と、着心地の良さへの探求心を持つブランドとして知られるジョン スメドレー。創業は古く、1784年にイングランドのダービーシャー州において、ジョン・スメドレーとそのビジネスパートナーが興した紡績及び生地製造会社がブランドの礎だ。現在に至るまで自社工場による一貫生産を堅持しており、時代の変化にとらわれず常に均一かつ高品質なアイテムを打ち出している。その真摯で地道な企業努力により、多くの著名小売店やセレクトショップからも強く支持されているという。

 英国らしいタイムレスかつ合理的にして気品あふれるニットウェアは、今や世界トップクラスであり、その証として栄誉ある2つのロイヤルワラント(英国王室ご用達認証)が付与されている。シルクのごときなめらかな細編みであるファインゲージニットなど、伝統技によるニット製品に加え、昨今では地球環境に配慮した物作りも特徴のひとつ。一部商品には“GRS(グローバル・リサイクルド・スタンダード)”に準拠したエコ素材によるアイテムもラインナップ。まさに古くて新しい温故知新を地で行くニットブランド。それがジョン スメドレーだ。


【BASIC ITEM】時代に流されず愛用できるポロニットの傑作

 1991年より続く定番として知られる「ドーセット」は、長袖タイプのニットポロシャツ。高品質なメリノウールの中でも特に繊細なエクストラファインウールを採用。30ゲージと呼ばれる細かく編み上げたニット地ならではの、極めてなめらかな肌触りが大きな魅力。やや大きめの衿が醸す成熟した落ち着き感もポイントだ。

 ボディラインを拾いすぎない、ややゆとりある着用感は、その下にインナーを着込んで裾に表情を持たせてみたり、同色のカーディガンを羽織ったツインアンサンブル等の着こなしにも適している。シンプルでありながらさまざまなコーディネートに対応する、ブランドの“顔”と言える傑作なのだ。


【NEW ITEM】リサイクルカシミアを採用したSDGsなジャケット

 創業230余年を数える老舗であり、同時に次世代の環境にも配慮しつつ成長を続けるジョン スメドレー。新作のひとつとなるジャケットは、エコロジカルな新素材を積極的に採用した話題の一着。同ブランドが開発した「ジョン スメドレーズ エコカシミア」と呼ばれるリサイクルカシミアを使用するなど、持続可能性を秘めたニットウェアである。紡績方法にこだわったメリノヤーンと呼ばれる糸を混紡することで、非常にソフトな風合いであるのも特徴。

 スポーティなフルジップ式のジャケットは、肩回りに若干の余裕を持たせた動きやすい仕立て。さまざまなコーディネートに対応することに加え、保温性にも優れるため、秋口から真冬、そして春先まで楽しめる、非常に便利な新定番となっている。

●商品の問い合わせ先:リーミルズ エージェンシー TEL:03-5784-1238

筆者:長谷川 剛

JBpress

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