これだけ食べてきたのに “前代未聞” の蕎麦が出てくるとは…【家そば放浪記】第188束:ヤオコーで買った、山本食品『信州 更科十割そば』税込462円(1人前231円)
2023年11月7日(火)16時0分 ロケットニュース24
先日、餃子目当てで同僚と栃木県は宇都宮に行ったのだが、当然ながらスーパーマーケットもパトロール。
まず「カットねぎ」をチェックして、どんな納豆が売られているのかも確認し、最後に干し蕎麦を見にいくと……
おや、見たことないのが売っている。
メーカー(製造元)は、あの「山本食品」。間違いは無いだろうと思ってはいたが、実はそこまで期待していなかった。あくまでも新商品のチェックみたいな気持ちで購入。
ところが──
デカい鍋にたっぷりの湯を沸かし……
7分ゆでて……
はい完成。
して、そのお味は──
気づいたらペロリだったのだが、この食感は初めて。これまでもう188もの干し蕎麦を食べてきたのに、なんと “初めての食感” だったのである。
いざ鍋から上げてみたら思わず「あれ。これだけ?」とつぶやいてしまうほどコンパクトになっていたのも摩訶不思議。
よく茹で上げた後「こんなに多かったっけ……」と “膨れ系” の蕎麦はあるが、まさか少量になってしまう蕎麦が存在するとは。
んでもって、味はうまい。先述の通り「気づいたらペロリ」してしまうほど。なぜそこまで箸が止まらないのか? その答えは、食感である。
怒られるのを承知でものすごく庶民的な例え話をすると「少しカタめに茹で上げたチキンラーメン」みたいな食感なのだ。
とはいえ安っぽくはない。品の良い細さと、絶妙すぎる食感。まさにパッケージに書いてある「上品でシャキッとした食感」なのだ。
「家そば」か「外そば」かなら、当然ながら外である。独特すぎる。前代未聞。新しい干し蕎麦の世界が広がった気がした。
山本食品、本当にスゴい。野球に例えるなら、とんでもない技巧派ピッチャーだなと。どんだけ球種あるんだよと。
この蕎麦は「温」で食べたらもったいない。伸びたりしたら元も子もない。ぜひとも「冷」で、山本食品の挑戦を体感してほしい。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
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