『Groove Designs』代表取締役・三谷繭子さんの選書

2022年11月16日(水)11時1分 ソトコト




1. 人間のための街路


街路や広場を含めた「自由空間」が、都市の魅力をつくることを説いた一冊。大学生のときに読んで「自由空間」という概念を知り、これまで私が思っていたことは間違っていなかったのだと腑に落ちた感覚になりました。


著者:バーナード・ルドフスキー、平良敬一(訳)、岡野一宇(訳)
出版社:鹿島出版会


2. 都市の自由空間 ─街路から広がるまちづくり


立ち話をしたり、演奏したり、店や家の延長として共同部屋のように使ったり。人々の営みが街路で行われてきたことを世界各地の都市の歴史とともに紹介。「人のための街路」の重要性が伝わってくる本です。


著者:鳴海邦碩
出版社:学芸出版社


3. アーバンストリート・デザインガイド ─歩行者中心の街路設計マニュアル


ストリート・デザインの原則をはじめ、組織のつくり方や街路設計のノウハウなどが載っています。人にとって居心地がよかったり、何かに出合えたりするような街路を再構築していく際のマニュアルになる本です。





著者:全米都市交通担当者協会、松浦健治郎+千葉大学都市計画松浦研究室(訳)
出版社:学芸出版社


4. 衰退を克服した アメリカ中小都市のまちづくり


この本で紹介されている、アメリカ・ヴァーモント州バーリントン市の事例に衝撃を受けました。街路のひとつであるチャーチ・ストリートを歩行者が快適に過ごせる空間に変えたことで、まちが再生した話などが書かれています。





著者:服部圭郎
出版社:学芸出版社


5. 吉祥寺スタイル ─楽しい街の50の秘密


東京・武蔵野市内の吉祥寺をテーマに、ユニークな視点でまちを構成しているポイントなどを分析しています。道を含めたプレイスメイキングの要素が、その言葉を使わずに噛み砕いて書かれている本だと思います。





著者:三浦 展+渡和由研究室
出版社:文藝春秋


三谷繭子さんが選ぶ「道×プレイスメイキングを楽しむ本5冊」

photographs by Hiroshi Takaoka & Yuichi Maruya text by Ikumi Tsubone
記事は雑誌ソトコト2022年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

ソトコト

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