「東京さくらトラム」こと都電荒川線、駅ナンバリングは「SA」に 愛称が定着してないのになぜの声

2017年11月19日(日)11時0分 Jタウンネット

東京23区の北部を走る都電荒川線が、「東京さくらトラム」の愛称に基づき、各駅にナンバーが付けられることになった。


愛称が定着していないのになぜとの疑問も出ており、Jタウンネットでは、東京都交通局に話を聞いた。


「外国人を含む観光客の方にも親しみやすい」


「東京さくらトラム」の愛称は、公募に基づいて2017年4月28日に発表され、小池百合子都知事は、「外国人を含む観光客の方にも親しみやすい」などとこの日の定例会見で理由を説明した。


そして、11月16日になって、今度は、東京さくらトラムに基づく駅ナンバリングが発表された。東京さくらトラムの路線シンボルとして、「SA」の文字を入れた桜マークを作成し、全部で30ある停留場について、SAと組み合わせたナンバーを付けて桜マークで表示することにした。


例えば、ナンバリングは、三ノ輪橋停留場が「SA01」、早稲田停留場が「SA30」などとなっている。


東京都交通局では、11月下旬から、駅名などの案内標識を始め、車内路線図、車内案内、ホームページなどに順次導入するとしている。その理由として、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を見据え、訪日外国人旅行者の方々をはじめ、全てのお客様により分かり易く、安心してご利用いただくため」とニュースリリースで説明している。


とはいえ、ツイッター上では、まだ愛称が定着していないのになぜそこまでやってしまうのかと、疑問の声が続々と上がった。


「親しんでいる人も多い『都電荒川線』をカッコに」


さくらトラム、外国人にはめちゃくちゃ馴染みやすい名前だしセンスあると思うけど都民からするとちょっと違和感だなあ
- あかつか (@Mc115_304) 2017年11月16日

さくらトラムが浸透していないので安心してご利用できません
- えるはい (@T1237_erhy) 2017年11月16日

SAって何だ......と思ったらさくらトラム(笑)か
わかりにくすぎだろ
- だいだいた (@daitaDF) 2017年11月16日

さくらトラムって名前ついてるのは知ってるけどやっぱり都電ってのが個人的にしっくりくる。
- ふじつう (@fujitsu2121) 2017年11月16日

東京都交通局の営業課は11月17日、Jタウンネットの取材に対し、次のように説明した。


「いろいろ考え方はあると思いますが、もともと外国人に分かりやすいということで愛称を決めました。桜は、沿線の公園などに咲いており、『さくら』は、公募のときに推す意見が多かったものです。名称がピンとこない方もいらっしゃいますので、40年以上の歴史があり親しんでいる人も多い『都電荒川線』をカッコ書きの中に入れています」

ただ、「東京さくらトラム(都電荒川線)」と表示すると、パッと見で分かりにくいことは認めた。


「SA」は、「SAKURA」の最初の2文字から取ったという。東京さくらトラムの愛称については、撤回の予定はなく、今後も使用したいとしている。

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