現代の埋蔵金「フォレスト・フェンの財宝」がオークションに登場! 総額3億円以上の財宝の中身が判明

2022年11月21日(月)11時30分 tocana


 人知れず山奥に眠る埋蔵金、というと徳川埋蔵金や武田の隠し金山など、さまざまな埋蔵金伝説を思い浮かべる人も多いだろう。だが、埋蔵金は日本だけではなく海外にも存在している。そして埋蔵金を埋めるのは何も昔の話だけではない。アメリカには現代の埋蔵金ともいえる、とある富豪の埋蔵金がロッキー山脈に人知れず眠っているという話があった。


 その埋蔵金は「フォレスト・フェンの埋蔵金」と言われており、時価3億円相当と考えられていた。米空軍の元パイロットで、後に骨董商として名をはせたフォレスト・フェン氏は、1988年にがんと診断された後に自らの莫大な遺産を隠そうと考えた。そして2010年の80歳になった時、ロッキー山脈の「ある場所に金貨やダイヤなど3億円相当の財宝を箱に入れて隠し、見つけた者に譲り渡す」と宣言したのだ。財宝の隠し場所は彼の自著でほのめかされていたが、「宝探し」と銘打つだけあってヒントはかなりあいまいで、しかも隠し場所は人家のある場所からかなり離れた場所であると考えられていた。一攫千金を求めてこの埋蔵金の捜索にチャレンジした人も少なくなく、中には事故にあったり遭難して亡くなってしまった人もいたようだ。


 そんなフェンの埋蔵金が2020年6月についに発見されたという報告があった。発見者はジャック・ステューフという人物で、隠されていた財宝の写真をフェン氏に送って確認してもらったという。写真を見たフェン氏は「その箱はロッキー山脈の緑豊かな森林に覆われた植生と星の天蓋の下にあり、私が10年以上前に隠した場所から少しも移動していなかった。発見されて、嬉しさと悲しさが中途半端に混じっている気持ちだ」と語っていた。なお、10年以上経ってようやく発見され、気持ちに区切りがついたからなのだろうか。9月7日月曜日、フェン氏は自宅にて90歳で亡くなっている。


 その後、紆余曲折あったものの埋蔵金はステューフ氏の手に渡り、今年初めにTosuro Sagrado Holdings, LLCに売却された。財宝はヘリテージ・オークションに出品され、現在は最高落札者に引き渡されることになっている。それに伴い、フェン氏の財宝の内訳も公開された。


 財宝は現時点で2500ドル(約35万円)以上の価値がある1000年前のラテンアメリカのペンダントや、3000ドル(約42万円)以上の価値があるコロンビアのネックレスなど、さまざまな貴重品が含まれている。最も高価な品はフェンの2万語の自叙伝が入ったワックスで密封されたガラスの瓶で、現在の最高入札額は13000ドル(約182万円)。財宝を全て合わせると実に200万ドル(約2.8億円)以上の値がつくと予想されている。


参考:「Unexplained Mysteries」、ほか


【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】



tocana

「オークション」をもっと詳しく

「オークション」のニュース

「オークション」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ