「うわっ!幽霊と目が合った!」 深夜2時のドライブ中、廃墟の前で額から血を流す老爺に遭遇した話

2023年11月26日(日)11時0分 Jタウンネット

シリーズ読者投稿〜自慢になってすみません〜 投稿者:Sさん(神奈川県・50代男性)

数年前の深夜、眠れずにいたSさんは気晴らしに車でコンビニへ出かけた。

帰り道に住宅街を走っていると、誰も住んでいない家の前に、ぼんやりと誰かの姿が見えて......。

<Sさんの体験談>

数年前、横浜市のとある地域に住んでいたときのことです。

深夜2時頃、眠れなくて気晴らしに車でコンビニへ夜食を買いに出た、その帰り道でした。

「えっ?こんな深夜に?」

あまり明るくない住宅街をゆっくり走っていた時、誰も住んでいない取り壊し寸前のような家の前に、誰かが座り込んでいるような姿がぼんやりと見えました。

「えっ?こんな深夜に?」と思いながら通り過ぎる瞬間、チラッとそちらを見ると、額や顔面から胸のほうまで幾重にも血が流れている、みすぼらしい姿をしたおじいさんがいました。家の前の地べたに座り込み、こちらを見ています。

もう見た瞬間に「うわっ!幽霊と目があった!」と思い、ドキドキしながらそのまま通り過ぎ、駐車場へ帰りました。

ドキドキが止まらない中、「いや、こんな住宅街で幽霊いるか?もしかしたら人間?」と思い、もう一度確認しようと車でその場所に戻ると......いました。改めて見ると、どう見ても本物の人間のおじいさんでした。

声をかけると、受け答えはシッカリ。どうしたのかと尋ねると「弟に会いに行こうとしたが、ここで転んでしまった」と言うのです。交通事故ではなく自分で転んだとのこと。持っているレジ袋は「弟へのお土産」だと言っていましたが、中には使用済みのオムツが入っていました。

上品な方だったけど...

「帰ろうとも思ったが自宅もわからず、弟の家もわからなくなった。こんな夜中に親切にありがとうございます」

そういっておじいさんはニコニコしていました。

内容はめちゃくちゃしたが、それでも会話の節々から、人あたりの良い、丁寧で上品な方なんだと分かりました。しかし名前も住所も分からないことに加え、顔が流血状態なのも本人は気付かず、痛みも無いようでした。

それから119番、110番と連絡をして事情を説明すると「深夜に申し訳ないですが、到着するまで見守ってていただけますか?」とのこと。もちろん、その流血おじいさんと話しながら救急車とパトカーが来るまで待機し、後はお任せしました。

その後どうなったのかはわかりませんが、あの時幽霊だと思い込みしなくて良かったなぁと思うのと、こういう認知症での深夜の徘徊という高齢化社会の問題を初めて認識しました。

誰かに聞いてもらいたい「親切自慢」、聞かせて!

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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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