「前澤友作に成りすまし詐欺」が海外展開!「お金配り」の詐欺犯罪が止まらない!

2020年11月25日(水)8時0分 tocana

 インターネット衣料品通販大手ZOZOの創業者、前澤友作氏の「お金配り」を模した偽アカウントによる詐欺犯罪が止まらない。フェイスブックやツイッターなどで前澤氏を騙り、「お金をプレゼントします」と応募者を募って、ニセの登録サイトに誘導。当選金の支払いに必要だとしてクレジットカード番号を登録させる手口だ。一部でカードの不正利用から50万円を失ったとする被害報告もネット上で見受けられた。


 厄介なのは、これを英語や中国語など日本語以外に翻訳して登録を呼びかけたり、外国人が「日本人じゃなくても登録したら1万USドルもらえた」などと当選者を騙り、世界的に前澤氏のなりすましを拡大させていることだ。



 そもそも偽アカウントには外国人による犯罪と思われるものも多い。フェイスブックで前澤氏の写真を盗用し、「Yusuka Maezzawa」と微妙にスペルの違う名を名乗ったアカウントは先日、「すべての幸運な人々のために、私はランダムに500人の勝者を選び、50,000ドルの賞金を受け取ります! そして、友達を追加した人たちにおめでとうと、今日はプレゼントを持ってくることができます」と不自然な日本語で登録を呼びかけていた。書かれたURLをクリックすると、これまた怪しい富士山を背景にした前澤氏の写真が飾られた「Yusaku Maezawa Presents」なるサイトが表示され、「いま登録すれば、お金が当選します」とのバナーをクリックすると、「おめでとう! あなたは前澤が選んだ今日の勝者です!」と、いきなりの当選通知。



 応募では当選額が5万ドルだったのに、倍の「10000万円を受け取る権利があります」と表示され、「このメッセージが適用されます5分で有効期間終了時は以下のようになります:勝者としてキャンセル」と、5分間のカウントダウンが数字で始まっての催促がある。


 ここから「確認のために必要なクレジットカード“費用をかけずに”」と書かれた先に進むと、VISAやMASTERCARDなどの使えるカード登録サイトに移動させられるが、これら文言を翻訳して誘導する動きもあるから、日本語の分からない人々は、その怪しさを見極められないまま被害者となることが十分ある。



 こうした偽アカウントは続々と似た形式で登場しては消えており、短期で詐欺をしては逃げるパターンの繰り返しにも見える。そして、これに対して意外な「追跡者」も登場。中国人の自称ハッカーが「悪質な詐欺師を追う」としてサイトの発信元を追跡、一部が中国上海市からの発信だったとの話を伝えている。ハッカーはネット上で「発信元と通信上に残された様々な手がかりから、虹口区の大名路の通り沿いにある茶葉販売店からだと推察される」と書いていた。


 実際にそれが本当に詐欺犯かどうかは分からないのだが、実はこの茶葉販売店、ネット上では日本人観光客を狙った悪質商法として通報されていたものだ。観光客に「写真を撮りましょうか」と声をかけ、応じた人に「無料のお茶試飲に行くところですが一緒に行きますか」と問題の店に誘い、数種類の試飲させるが、後になって店主が「無料なのは最初の一杯だけ」と言い、5000円〜1万円の高額代金を請求する。日本人被害者は多数で、動画での報告もあるほどだ。


 いずれにせよ、前澤氏も偽アカウント続出には異を唱えており、「絶対に詐欺のできないお金配りの場を作ることにします」と宣言しているのだが、世界的に規模が広がると、その前澤氏の呼びかけも届かない場所での詐欺が独り歩きしていく可能性はある。フェイスブックに現れた複数の偽アカウントに通報を繰り返してみたが、1週間が経っても停止などの措置はとられておらず、詐欺アカウントは自主的に消えては、そっくりの別アカウントを登場させている。決定的に終止符を打つにはSNS運営側の摘発姿勢がない限りは難しいだろう。

tocana

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