小関裕太&岡宮来夢がロミオ役 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」日本オリジナル版新キャスト発表
2023年11月28日(火)19時30分 シネマカフェ
2001年にフランスで生まれ、世界20か国以上で600万人以上を動員したメガヒット作品、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」。日本では、小池修一郎演出により2010年に宝塚歌劇団によって初演。2011年に日本オリジナル版として新たに誕生したのが、この日本オリジナルバージョン。上演の度に大きな注目を集め、2017年には演出を一新し、さらなる反響を得て、3年ぶりの上演が決定。
シェイクスピアの名作を原作としながら、ティボルトの従妹ジュリエットへの密かな恋情、ロミオに恋人の死をベンヴォーリオが伝える、というオリジナルの設定を加え、登場人物の葛藤をより繊細に描き出す。
特に、全編を通じて登場する“死のダンサー”の存在感は強烈で、これによって愛と死、破壊と再創造といった哲学的テーマを表出させた点も大きな特長だ。
演出は、宝塚歌劇団での公演、日本オリジナルバージョンの上演を全て手掛けてきた小池さん。迫力の歌とダンスで若者の疾走感と感受性を巧みに表現し、新演出からは“近未来を思わせる、破壊された世界で起こる物語”という設定を据え、この世の荒廃とその中でなお煌めく愛の純粋さと崇高さを、より鮮明に浮かび上がらせた。
ロミオ役は、近年は「ジャンヌ・ダルク」や「キングダム」など舞台作品に多く出演した小関裕太と、2.5次元作品を中心に活動する岡宮来夢のWキャスト。ジュリエット役は、ミュージカル「ピーターパン」の10代目ピーターパンを務めた吉柳咲良と、本作で初舞台にして初ミュージカルとなる奥田いろは(乃木坂46)がWキャストで演じる。
ほかにも、ベンヴォーリオ役で内海啓貴と石川凌雅、マーキューシオ役で笹森裕貴と伊藤あさひ、ティボルト役で太田基裕と水田航生、キャピュレット夫人役で彩吹真央、乳母役で吉沢梨絵、ロレンス神父役で津田英佑、モンタギュー卿役で田村雄一、モンタギュー夫人役でユン・フィス、パリス役で雷太、ヴェローナ大公役で渡辺大輔、キャピュレット卿役で岡田浩暉が出演する。
なお、チケット発売日は東京公演が2月28日(※先行予約開始1月予定)、愛知公演が4月20日(※先行予約開始2月予定)、大阪公演が4月20日(※先行予約開始2月予定)となっている。
キャストコメント
■小関裕太
世界中にファンがいるこの名作に出演できることを光栄に思います。『ロミオ&ジュリエット』は、演劇界になくてはならない戯曲、という印象です。例えば、映像作品の現場などでも「これは現代のロミオとジュリエットです。」「ロミオとジュリエットでいうところの、このシュチュエーション」と説明されるほど、現代作品にも大きく影響があります。クラシカルな音楽とポップスが混ざり合った美しい楽曲たちを歌い上げることが、僕にとって挑戦だと感じています。
従来から伝わるこの「愛」と「悲劇」を全身で受け止め、作品と向かい合うこの期間を大切に育んでいきたいです。演出の小池修一郎さんとご一緒する中で、この挑戦にどんな意味が生まれていくのかワクワクします。走り抜いた先に見える景色はどんなものになるのか?お客様とも一緒に歩んでいけたら嬉しいです。
■岡宮来夢
この度ロミオを演じさせていただくことになりました岡宮来夢です。役者としてロミオを演じることができること、本当に光栄に思います。そして「いつか小池先生演出の作品に出演する」という願いが叶うことは夢のようです。
スケジュール的にも大変になることは僕自身分かってはいるのですが、とにかくロミオを演じたい一心で、一度歌を聴いていただきたいと無理を承知でお願いし、オーディションに挑みました。選んでいただいた責任をしっかりと感じ、そして先輩方から繋がったバトンの重みを励みに変えてこの大役に臨んでいきたいと思います。そして、僕自身楽しみながら、皆さまに認めてもらえるロミオを作っていきたいと思っています。
劇場でお会いできることを楽しみにしております!
■吉柳咲良
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、とても華やかな舞台のイメージです。以前観劇させていただいたことがありますが、何より楽曲が素敵で強く印象に残りました。また、真っ直ぐさや危うさみたいなものが若さゆえにある感じも色々な年代に愛される理由なのかなと思いました。ジュリエット役に決まって、正直にいうと不安が大きかったです。自分との共通点も薄くて、私自身は”ジュリエットっぽさ”みたいなものからは程遠いところにいる人間だと思っているので、どんな風に作り上げていこうかな。と、日々考えながら過ごしています。
ピーターパンを卒業してから初のミュージカル出演となるので、またあの時とは違った、ジュリエット役として皆様に納得いただけるような姿をお届けできるよう誠心誠意挑みます。ぜひ楽しみにしてほしいですし、沢山の方に観に来ていただけたら嬉しいです。
■奥田いろは
世界中で長い間愛され語り継がれているこの作品に関われる事、とても嬉しいです。私はミュージカルも舞台も経験がないのですが、小さい頃から歌ったり踊ったり演じることが大好きでミュージカルにも憧れがあったので、今回このような貴重な機会を頂けたことに感謝しています!歴代公演ではグループの先輩である生田絵梨花さんがこのジュリエット役を演じていて、まさか私がバトンを受け取れるなんて思ってもいなかったので今でも夢みたいです。
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』を初めてみた時に世界観や音楽の美しさに見惚れたのを覚えています。純粋だけど芯の強さもあるジュリエットをどこまで自分に落とし込めるか、私自身がジュリエットをどこまで愛せるのかこれから始まるお稽古が楽しみです。
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」は2024年5月16日(木)〜6月10日(月)新国立劇場 中劇場、6月22日(土)〜6月23日(日)刈谷市総合文化センター、7月3日(水)〜7月15日(月・祝)梅田芸術劇場メインホールにて上演。