パート→嘱託社員でも「手取り11.4万円、仕事が増え責任が重くなっただけ」と語る女性

2022年12月2日(金)20時1分 キャリコネニュース

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「パートで1年働いたあとに嘱託社員になった。上司からは『嘱託にしてあげるね』と何度も恩着せがましく言われ、いざなってからも周りから『これで社員だね、おめでとう!』などと言われたが、実際の手取りは変わらず、仕事内容が増え責任が重くなっただけ」


こう嘆くのは、金融・保険系の会社で働く40代後半の女性(鹿児島県/子ども1人)だ。女性は現在年収200万円、手取り11万4000円で、「パートのままのほうが良かったとつくづく思う」と本音をもらす。(文:福岡ちはや)


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「有給休暇も将来の年金額も増えるから良かったね」と言われてもピンとこない



負担が重くなったのにパートのときと手取りが変わらないのは、たしかにつらい。なお嘱託社員とは一般的に、企業と有期雇用契約を結ぶ非正規雇用のこと。ただし明確な法律の定義はないため、会社によって働き方や雇用条件には違いがあるようだ。


女性の勤務先の場合、社員にしか享受できない福利厚生や社会保障もあるのではないか?とも考えられるが、女性は、


「『有給休暇も将来の年金額も増えるから良かったね』と言われても、正直それらは今すぐ目に見えないものなのでピンとこない」


とメリットを感じられない様子。今の女性にとって、有給休暇の有無や老後の年金額はそれほど重要なことではないようだ。


さらに、タイミングの悪いことに、女性が嘱託社員になってから県の最低賃金が上がったことも、女性の不満に拍車をかけた。


「実働で見るとパートのほうが手取りが多くなる事態に。会社も県の最低賃金引き上げには即座に対応するが、嘱託社員の月給にはまったく触れない」


このまま仕方がないと泣き寝入りすれば、今後ますますストレスを感じてしまいそうだ。嘱託社員からパート勤務に戻れないか、上司に相談するべきか。

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