未確認生物とは? ネッシーやチュパカブラなどの未確認生物の種類を写真付きで紹介

2022年12月7日(水)17時30分 tocana

 今夜19時から放送される「ワールド極限ミステリー」(TBS系列)には、人間の子供を産んだメスのイエティ・ザナのひ孫が登場する。この人物が取材を受けるのは今回が世界初、さらに、番組内では本人協力のもと、その謎に迫るべくDNA検査まで行っているという。最新技術で明かされる驚きの結末とは…?


 ほかにも、巨大UMAが突如海から出現する様子を捉えたビデオなどさまざまな衝撃映像が紹介される予定だ。これらの「未確認生物」と呼ばれる生物は、古くから世界各国で多数目撃されているにもかかわらず、今日に至るまで実在が確認できていない。よって、あくまで”オカルト”として扱わざるを得ないものの、同時にいつか正式に発見される可能性も持ち合わせているのだ。過去にトカナでは、5種類の未確認生物を紹介している。師走に入り、慌ただしく過ごしている読者も少なくないと思うが、たまには未知の生物に想像を膨らませてみるのもいいかもしれない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


※こちらの記事は2021年11月10日の記事を再掲しています。


 人類が知らない生物種は全体の80%を超えると言われ、毎年数万の新種生物が発見されているが、古くから目撃例が多数あるにもかかわらず、長年にわたって発見されていない奇妙な生物たちがいる。それが未確認生物だ。ネッシーやビッグフット、日本ではツチノコやヒバゴンの名は一度は聞いたことがあるだろう。こうした未確認生物は“オカルト”に分類され、真面目な研究の対象になることは稀だが、今もその存在を信じている人は世界中に多い。今回は世界的に有名な未確認生物4種とトカナ一押しのあまり知られていない未確認生物1種をご紹介したい。


■未確認生物とは?

 まずは未確認生物の定義から見ていこう。冒頭で述べたように毎日のように新種の生物は発見されているが、なぜ未確認生物はそうした“普通の”生物と別に扱われているのだろうか?


 未確認生物とは何世紀にもわたって語り継がれてきた物語や伝説に登場したり、また、今日でも目撃例があるが実在が確認されていない生物のことだとされている。物語、伝説、噂話などで語られる生物であるため、科学的な対象ではなく、“オカルト”に分類されているということだ。ちなみに日本ではUMA(ユーマ、Unindentified Mysterious Animal)とも呼ばれるが、これは日本人が創作した和製英語であり、英語ではCryptid(クリプティッド)と呼ばれ、これを研究する学問はCryptozoology(クリプトズーロジー、暗号生物学)と呼ばれるのが一般的だ。世界的には未確認生物のことをUMAとは言わないので注意したい。


 暗号生物学は動物学者のバーナード・ヒューベルマンズとイワン・T・サンダーソンによって1950年代に始められたとされるが、サブカルチャーや大衆文化に吸収され、一種の娯楽として今では扱われている。その目的は未確認生物が存在する証拠を探すことにあり、多くは目撃談の収集や映像、画像の精査、化石などの物的証拠の捜索がそれに当たる。ただし、“学”とは言うものの、科学的な手法を用いないため、主流科学からは疑似科学とみなされている。


 とはいえ、世界中で未確認生物が今でも目撃されている事実は無視できない。いつの日か未確認生物が発見される日が来るかもしれないのだ。


◼︎未確認生物4種

 ここからは世界的に有名な未確認生物を4種紹介していこう。


■ネッシー


 英スコットランドのネス湖に生息しているとされるネッシー。英語圏では「ネス湖の怪獣 (Loch Ness Monster、ロッホ・ネス・モンスター)」と呼ばれることが多い。最古の記録は6世紀の文献に見られるが、その存在が世界中に知られるようになったのは、1934年に撮影された「外科医の写真」と呼ばれる首長竜らしきものを写した一枚の写真からだ。しかし、1993年に撮影者である産婦人科医ロバート・ケネス・ウィルソンの知人マーマデューク・ウェザラルの養子にあたるクリスチャン・スパーリングが「写真はトリックだ」と告白し、捏造写真だと判明した。エイプリルフールの冗談で、オモチャの潜水艦に30cmののネッシーの首をつけて撮影したが、話が大きくなり過ぎて引くに引けなくなったという。


だが、今でもネッシーの存在を信じる人は多く、今年に入ってからもネッシーらしきものを撮影したとする映像が複数報告されている。


 


 ネッシーの正体をめぐっては恐竜の生き残りや巨大うなぎだとするオーソドックスなものから水面から突き出たクジラの生殖器や、3億700万年前の謎の古代生物「トゥリモンストゥルム」だとする説まで多種多様だ。2019年にはネス湖の湖水サンプルが採取され、水中のDNAを分析する科学的な調査も行われた。ネッシーの存在を裏付ける証拠は見つからなかったが、科学者もネッシーには関心を抱いていると言えるだろう。


■チュパカブラ


 鋭い牙と爪を持つ謎の吸血生物チュパカブラは、1995年にプエルトリコの農場で初めて目撃されて以来、その噂は瞬く間に各国へと飛び火。わずか20年の間に、アメリカ大陸を代表するUMA(未確認生物)としての地位を確固たるものとした。チュパカブラはスペイン語で、「ヤギ(カブラ)を吸う(チュパ)者」という意味になる。これはヤギや牛などの家畜の血が抜き取られていたことに由来する。スペイン語圏ではChupacabras(チュパカブラス)と呼ばれるのが一般的。


 これまでチュパカブラの出没報告は枚挙に暇がなく、正体についても宇宙人説や皮膚病のコヨーテ説など諸説入り乱れているが、チュパカブラは自然に生まれた生き物ではなく、人間によって人工的につくられたものではないかという驚愕の説もある。


 1995年、プエルトリコは巨大ハリケーンに襲われ、大きな被害が出たが、その中にはアメリカ軍の研究施設もあったという。ジャングル内に建てられた軍事施設で秘かに行われていた実験が「新たな生物の開発」だと推測されているのだ。敵兵を襲うことに長じた動物を開発し、自国兵を死傷させることなく戦争に勝利することが目的だったとされる。巨大ハリケーンで研究施設が破壊されたことで、この「動物兵器」が檻から逃げ出した。やがて町で家畜を襲うようになった……それがチュパカブラの正体ではないかというわけだ。


 そしてチュパカブラの被害はプエルトリコから遠く離れたロシアでも報告されており、彼らが海を渡った可能性も浮上している。2020年にロシア西部の村で不可解な家畜の殺害が報告された。未知の捕食者は鍵をかけられた頑丈な囲いに入り、15匹のウサギのうち13匹を殺し、辺りを血の海にしたという。報告書によると、2015年にこの地域では同様の家畜殺害事件が起こっており、この時にチュパカブラの名前が挙がっていたそうだ。



■ビッグフット


 ビッグフットとは森の中を歩き回る大きくて毛むくじゃらの大型類人猿のような未確認生物だ。一般的には身長2〜3m、体重200〜350kgの巨体で怪力、直立二足歩行をしているとされ、カナダやアメリカの民間伝承では「サスカッチ」とも呼ばれる。その姿は大型化したゴリラやチンパンジーのようにも見えるのだが、これまでに撮影された映像などで歩き方がきわめて人間に近いことが指摘されている。似た未確認生物にヒマラヤの「イエティ」、オーストラリアの「ヨウィー」、そしてシベリアの「チュチュニア」などが報告されているが、それぞれの関係性は不明である。


 1967年に撮影された「パターソン・ギムリン・フィルム」は歩くビッグフットを撮影した映像として有名だが、その動きから着ぐるみを着た人間ではないかという疑惑が大きい。ビッグフットの正体はサル説、クマ説、悪ふざけの着ぐるみ説などを含めて多くの仮説があるが、北米では今でも毎年大量の目撃報告があり、人間の悪ふざけとは簡単に言えない状況だ。


 ビッグフットがなかなか発見されない理由の1つとして、それが持つ特殊能力が指摘されることがある。ビッグフットに比較的近くで遭遇してしまった人は、その瞬間かなりの確率で精神に変調をきたし、過呼吸や混乱、さらに目眩や吐き気などを催すと言われているのだ。ビッグフットハンターの間では、ビッグフットが“超低周波音”を発生させていることが原因ではないかと信じられている。


■モスマン


 1966年11月、米国ウェストバージニア州メイソン郡ポイント・プレザントで、腕はなく、背中に大きな翼を生やし、目を赤く光らせた体長2メートルほどの生物の目撃が相次いだ。それは全速力で走る自動車にも追いつくほどの速度で飛び、目撃者の飼い犬を殺したこともあったという。「モスマン(蛾男)」と命名されたこの未確認生物は1966〜67年の2年間に、周辺で100人以上に目撃されたと言われている。ところで、もともと極めて地域限定的な未確認生物だったモスマンが世界的に知られるようになったのには理由がある。


 モスマンが最後に目撃されたのは1967年12月15日の夜、ポイント・プレザントのシルバーブリッジでのことだった。そしてその翌日、目撃現場の橋は崩落事故を起こし、46人もの犠牲者を出す大惨事となった。これ以降、モスマンは予知能力を持っており、現れた場所には不幸な事件や事故が起こると考えられるようになった。この説に基づいた2002年の米映画「プロフェシー」は大ヒットし、モスマンはすっかり世界的なUMAの一つとして定着したのである。


 ポイント・プレザントの事件から10年後の1976年4月〜7月にかけて、英国南西端の半島の街コーン・ウォール州モウマン村の子供達が、モスマンに似た「アウルマン(フクロウ男)」を目撃、顔はミミズク、胴体は人間のようだった言われている。


 そして、30年後の2003年、再びモスマンがポイント・プレザントに出現。橋脚に止まっている所をカメラで連続撮影された。身長2メートル、全身が黒い毛で覆われていた。


 現在、ポイント・プレザントには3メートルほどのモスマンのモニュメントが建てられている。


■スキンウォーカー


 最後に上記4種ほど有名ではないが、トカナが注目する未確認生物「スキンウォーカー」を紹介しよう。


 ネイティブアメリカンの伝承にあるスキンウォーカーは、人間の姿を取りながら、獣にも変化することができる存在であるとされ、精霊に分類されることもある。その姿は身長は2メートル半、赤い頭髪から2本の角が伸び、人間に近い顔にオオカミのような口が突き出し、手には鉤爪、背中にはコウモリのような折りたたみ式の羽があるとされる。また全身が真っ白な人間のような姿だと語られることもある。


 スキンウォーカーには人間の思考を読み取る力があると言われている。また、現在の姿に関係なく、どんな人間や動物の声でも真似ることができる能力を持っており、親戚の声や幼児の泣き声などを使って犠牲者を安全な場所から誘い出すこともあると言われている。


 ネイティブ・アメリカンの多くは、スキンウォーカーについて話すと、スキンウォーカーが現れると信じており、メディアでスキンウォーカーを取り上げることを嫌っているという。


 米ユタ州バラードにある「スキンウォーカー牧場(Skinwalker Ranch)」は、以前より超常現象が多発する場所として知られ、UFOやビッグフットの目撃からポルターガイストにキャトルミューティレーションまで、さまざまな怪奇現象が報告されているが、2014年7月25日にこの地を訪れた複数の者によって、角の生えたスキンウォーカーが目撃されたという。


 さて、紹介した5種類の未確認生物は、その存在がまだ確認されていないものの、近年も多くの人物に目撃されている実在する可能性が高いものばかりだ。いつか、彼らが“発見”される日が来るかもしれない。

tocana

「ネッシー」をもっと詳しく

「ネッシー」のニュース

「ネッシー」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ