吉祥寺ハモニカ横丁のネパール人従業員が考案した「カマルくんのカレー」を食べてみたらめちゃくちゃ絶品だった

2021年12月11日(土)10時49分 食楽web


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 先日、吉祥寺に行ったときのこと。中道通りにある『VIC』という雑貨店で買い物をしていた際、レジ横に陳列されていた赤い箱のレトルトカレーが目にとまりました。有名なイラストレーター湯村輝彦さんのイラストが描かれており、さらに「カマルくんのカレー」という可愛らしいネーミング。「吉祥寺ハモニカ横丁で大人気!」とも書かれています。一番気になったのは「カマルくんって誰?」ということ。


これが「カマルくんのカレー」(レトルト版)。ゆるいイラストがなんとも素敵

 そこで店員さんに聞いてみると、「カマルくんはハモニカ横丁のお店『ポヨ』の従業員さんです。彼はネパールのバルバテ族の人らしいんですが、故郷のカレーを出したところ、美味しいとあっという間に評判になり、去年の春にはレトルトカレーにもなったんですよ」と教えてくれました。なにやら非常にドラマチックな展開です。

 吉祥寺のハモニカ横丁といえば、ご存知、飲み屋がひしめく商店街。取材時にたまたまカレーフェスが開催されていたのと、ちょうどお腹も空いていたこともあり、『ポヨ』に行ってそのカレーを食べてみることにしました。


これがハモニカ横丁にあるスタンディング・バー『ポヨ』

 休日のお昼時ということもあり、『ポヨ』は大盛況。看板メニューのローストチキンやカレーをつまみにビールを飲んでいる人がたくさんいます。そして、カレーのスパイスのなんともいい香りが漂っています。さっそく筆者も「ポヨチキンカレー」(770円)を注文してみることに。


「ポヨチキンカレー」770円

「ポヨチキンカレー」が登場するやいなや、「これ絶対美味しいやつだ!」と確信してしまいました。かぐわしいスパイスの香り。大きな骨付きのチキン。まばゆく光るカレーソース。そしてライスは硬め&パラパラで理想的な炊き具合です。

 食べてみると、まずカルダモンやクローブのエキゾチックな香りがズドンと来て、辛味・酸味・苦味・旨味のバランスが非常にいい。骨付き肉もほろほろと骨から肉が外れるほど柔らかく煮込まれており、しかもジューシー。うーん、これは旨いっ! 筆者はスパイスのほのかな苦味が大好きなのですが、このカレーはまさにその苦味が絶妙の塩梅なのです。ただ、欲を言えば「もっと食べたい!」。そう、こんなに美味しいのに、つまみとして提供されているせいか、ちょっと量が少ないのです。

 というわけで、『ポヨ』でも売っていたレトルトバージョンの「カマルくんのカレー」を2箱、購入。家でも食べてみることにしました。

「カマルくんのカレー」は家で食べても絶品だった!


「カマルくんのカレー」1箱770円。販売元は「36チャンパーズ・オブ・スパイス」。ちなみにカマルくんはネパールのバルバテ族の人で、このレシピはお祭りなどで作る特別なカレーだそう

 さっき食べたばかりなのに、帰宅するとすぐに食べたくなりました。こうなったら家でおかわりです。レトルトカレーの良いところは、もちろん湯煎かレンチンするだけで食べられる点。


ごはんはターメリックを少々入れてやや硬めに炊きました

 レトルトにも骨付きの大きなチキンが2つ入っています。さきほどお店で食べた「ポヨチキンカレー」より深い色合いをしていますが、同じくカルダモンとクローブの妖艶な香りが漂っています。


骨付きのチキンがホロホロとした食感でこのルーによく合う

 レトルトとは思えないほどの大きなチキンが2つ。これもフォークで簡単に裂けてとても柔らか。そしてやっぱりカレースープの旨みが深く、ご飯が止まらない! 正直言って、筆者にとっては、今年イチ美味しいカレーかもしれません。

 というわけで、「カマルくんのカレー」をぜひみんなに食べて欲しいと思い、年末の手土産用として、追加で10箱買いに吉祥寺に行きました。カレー好き、スパイス好きには確実に喜ばれると思います。お取り寄せもできるようなので、ぜひ食べてみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

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