「甘栗むいちゃいました」はカバンにいつも入れてます!? ロングセラーの生みの親に会ったら愛が深すぎた

2023年12月20日(水)8時0分 Jタウンネット

ある日、Jタウンネット記者はコンビニでおかしな「甘栗むいちゃいました」のパッケージを見つけた。

いったい、これは、なんなの。どういうつもりなの。謎すぎて発売元であるクラシエに尋ねようとしたら、いきなり本社に招かれちゃって——!?

2023年12月19日、Jタウンネットはそんな感じで「甘栗むいちゃいました」25周年を記念して企画された連続ドラマ風限定パッケージと、その経緯を簡単に紹介した。もともと、それだけで終わろうと思っていた。

しかし、記者はクラシエ本社で、出会っちゃったのである。「甘栗むいちゃいました」への愛情が深すぎる、2人の人物に。

そして、思っちゃったのだ。「こんな面白い人たち、絶対に記事にしたい」と——。

「パッケージで楽しませたい」

1人目は、クラシエ フーズカンパニー マーケティング室の柿本麻理さん。「甘栗むいちゃいました」を担当して7年目の人物だ。

この人が、特設サイトで連続パッケージドラマ全24話と共に紹介されている「甘栗担当者の本音」の語り主である。

「甘栗むいちゃいました」がユニークなフレーズと共に販売されるのは初めてではない。

1度目は、20周年記念を記念して、「結婚しちゃいました」「成長しちゃいました」「お世話になっちゃいました」など、全20種類の「〇〇しちゃいました」パッケージを展開した。インパクトの強い「甘栗むいちゃいました」のパッケージを使ってユーザーを楽しませたい、との思いから生まれた企画だった。

「パッケージを作るにあたって、社内のみんなでどんな〇〇しちゃいました、がいいかと意見を出し合いました。しかし、最初はただ『面白いじゃん!』というものを出していたんですが、商標の問題などもあって使えないものも出てきてしまって......。最終的には私がマンガ喫茶にこもって雑誌などを一気読みして、今はどんな言葉が流行っているのか徹底的に調査し、20種類そろえました」

25周年も、最新の流行り言葉を取り入れて同様の企画を行うという案もあった。しかし柿本さんは、「もっと楽しんでもらいたい」という思いで新しい道を探す。そしてたどり着いたのが「25年、栗をむき続けた男とむかれ続けた栗が本音でぶつかり合う、胸熱ドラマ」をパッケージで表現することだった。

甘栗むいちゃいましたへの「愛」を再確認

「連続ドラマパッケージ」の斬新すぎるストーリーのベースは、企画について相談した広告代理店から提案された。しかしそのままではなく、柿本さんや社内のメンバーが入れたい要素や表現を加え、ブラッシュアップしていった。「『面白く話題性がある』というだけではなく、『甘栗むいちゃいました』のこだわりの製法についても伝えたかった」と柿本さんは語る。

特設サイトの「甘栗担当者の本音(妄想)」も柿本さんが一つずつ考えて作った。その作業の中で、自分がどれほど「甘栗むいちゃいました」を愛しているか、改めて感じたという。

「私も主人公(※25年、栗をむき続けた男)のようにたまにぶつぶついじけたりすることもありますが、結局は甘栗むいちゃいましたのことが好きなんだなあ、なんて思って前向きに頑張ったりもします。最近ではこの25年間、甘栗をむき続けた主人公のことを『私』なんだと思うようになってきました」(柿本さん)

ところでこの時、「25年、栗をむき続けた男」に感情移入する柿本さんの隣にはもう1人の人物がいた。

クラシエ フーズカンパニー広報担当の有賀文威さん。記者が出会っちゃった、2人目である。

「カバンにいつも入れています」

この有賀さん実は、初代の「甘栗担当」。そしてなんと、「甘栗むいちゃいました」の"生みの親"だ。

記者は取材中、この人の奇妙な行動を目にしていた。"それ"が行われたのは、柿本さんからパッケージの話を聞いている時。

有賀さんが持っていた縦長のショルダーバッグから、「甘栗むいちゃいました」を出したのだ。すっと流れるような動きであった。

しかしその場には、すでに「甘栗むいちゃいました」が置かれていた。記者が取材に行くというので、用意してくれていたのだ。

これ以上、甘栗は必要ない。なのに、どうしてカバンから甘栗を? というか、どうしてカバンに甘栗が......?

記者の疑問に、有賀さんが答えた。

「『甘栗むいちゃいました』はカバンにいつも入れていますね。いつでも取り出せるようにしています」(有賀さん)

有賀さんは、いつでも「甘栗むいちゃいました」と一緒だった。さすがは生みの親である。愛が深い。深すぎる......!

しかも、ただ一緒にいるだけではなく、「甘栗むいちゃいました」を色んな場所に連れ出してもいる。

「甘栗むいちゃいました」公式Xでは、「甘栗むいちゃいました」がいろんな場所に遊びに(?)行ったり、季節のイベントを満喫したりする様子を見ることができる。この公式Xの投稿は、有賀さんが行っているそう。

ハーフマラソン大会の応援に行く「甘栗むいちゃいました」。ハロウィンの飾りになる「甘栗むいちゃいました」。朝顔と「甘栗むいちゃいました」。大きい「甘栗むいちゃいました」と小さい「甘栗むいちゃいました」のツーショット。見ていると微笑ましく、そして「甘栗むいちゃいました」が可愛く思えるのは、有賀さんの愛が滲み出ているからに違いない。

柿本さんや有賀さんは、今後もパッケージを使ったユニークな企画を行うことに対して前向きだ。

「甘栗むいちゃいました」の真面目にこだわって作っている部分と、どこか茶目っ気がありワクワクできる部分。それぞれの価値をこれからもアピールしていきたいと意気込んでいた。

柿本さんや有賀さんが次に生み出す「甘栗むいちゃいました」は、どんな姿をしているのか。いまからワクワクが止まらない。

Jタウンネット

「栗」をもっと詳しく

「栗」のニュース

「栗」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ