もしも、あなたが急に倒れたら...? 放置死の悲劇を防ぐ「家にペットがいます」カードに反響

2019年12月21日(土)8時0分 Jタウンネット

もし自分が倒れたら、誰がペットの面倒を見てくれるのだろう——


1人暮らしでペットを飼っている人なら、一度は考えたことがあるだろう。外出先で意識を失い、入院しようものなら、家にペットがいることすら気づいてもらえない可能性が高い。


そんな飼い主に、ぜひとも持ち歩いてほしいカードが作られたとツイッターで話題になっている。


家にペットがいます——そう書かれたカードを作ったのは、イラストレーターのハセガワ・アヤ(@marojuice)さん。カードには飼い主の名前、連絡先、ペットのかかりつけの病院、いつも食べているもの、ペットの写真や特徴などを、記入する欄が設けられている。


もしもの時のために必要なことが書き込めるだけでなく、イヌやネコのイラスト入りでかわいらしいデザインだ。


ハセガワさんは作ったカードを自身のツイッターで公開。印刷して使って欲しいと呼び掛けている。この試みに他のユーザーからは、


「外出先で自分たちに何かあったら...と、ずっと気がかりでした。素晴らしいものをありがとうございます。頂きます!」
「情報カード持ってるんですが、これ可愛すぎです」
「ウチは病気のワンコが居るので病気の子バージョンを使わせて頂きます」



といった声が寄せられ、話題になっている。


ほかの飼い主の体験を聞いて...


Jタウンネットは12月19日、カードを作ったハセガワさんに詳しい話を聞いた。


たまゆらんさんのツイート読んでから私に出来ることはないかと作ってみました。足りないことがあるとは思いますがもしよろしければ使ってください。3種類お好きなのをどうぞ。まず横半分に折って縦半分に折ってもらうと保険証を挟めるようになります。全てのペット達が幸せに暮らせますように pic.twitter.com/uGmcwHSyRG
- ハセガワ・アヤ (@marojuice) December 9, 2019

ハセガワさんがカードを作ろうと思ったきっかけは、京都のカフェ「たまゆらん」公式ツイッターの投稿。そのカフェからネコをもらったという飼い主が脳梗塞で倒れ、長い間飼い猫の世話をすることできなかったというものだ。


飼い主が話をできるまで回復したのは、2か月以上が経った後だった。そのときになって、自宅にネコが放置されていることが判明したが、3匹中2匹が息を引き取っていたという。


ハセガワさんは、投稿を読んだ時の心境を、


「災害に対しての対策はある程度想定してましたが、自分に何かあった時の対策は何もしてなかった!とハッとなりました」



としている。


この投稿を見て自分にも何かできないかと考えたハセガワさんは、カードを作成。財布の中に入れることで、自身が倒れた時にペットの存在を第三者に知らせることが期待できる。


カードを作るにあたってこだわった点を聞いてみると、


「イラストレーターという仕事なのでイラストを入れました。猫、犬だけでなくエキゾチックアニマルや小鳥も入れよう、みんな大切な家族なんだから!と思って、簡単ではありますが色々描いてみました。
サイズは折り畳むと保険証と同じサイズに、お財布のカード入れに入れた時に見つけやすいように上に赤いラインを入れました。私が持病のある猫を飼っていたので、持病のある子用のカードも作りました」



とのこと。


このような情報カードは、災害時に備えて持つことを警視庁も推奨している。


災害時にペットとはぐれたときを考えて、ペットのプロフィールを記載したカードを作りました。ペットの写真やかかりつけの病院などの情報を載せておくことで、ペットを探すときや自分が怪我などでペットを保護できず誰かに預けるときに役立ちます。飼い主の皆さん、カードの作成をお勧めします。 pic.twitter.com/snPt3m5YoN
- 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) March 5, 2019

自分は持病もないし、家族と一緒に住んでいるから——そう思っていても、突然の病や事故、災害に巻き込まれる可能性はゼロではない。ペットを飼っている人はこれを機にカードを作ってみてはどうか。

Jタウンネット

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