嵐がレコード大賞に出演することになった“深刻な理由”とは?
2020年12月22日(火)8時0分 tocana
年内で活動休止する嵐が「第62回日本レコード大賞」の「特別栄誉賞」を受賞した。嵐は12月30日に行われる授賞式でパフォーマンスする予定だ。2019年1月に活動休止を発表してから、放送するTBSは1年以上にわたって嵐、ジャニーズ事務所にラブコールを送り続けたが、色よい返事はもらえなかった。そのため嵐の出演はないと見られていたが、急転なぜ出ることになったのか。
「特別栄誉賞」は日本レコード大賞実行委員会により、長年にわたる活躍で広く大衆の支持を得て、音楽文化の発展に多大な貢献をも たらした方に贈られる賞として新設されたもの。
「レコ大、特にTBSはずっと嵐の出演を待望していた。ジャニーズにも何度も話に行ったが、返事すらもらえないことが続いていた」(TBS関係者)
昨年のレコ大では、亡くなったジャニー喜多川氏に対し「特別音楽文化賞」が送られ、代表して近藤真彦が授賞式に出席した。
「これも今年の嵐出演のための布石と言っていい。ジャニーズは1990年以降、賞レースから撤退。レコ大にも出なくなった。2010年にマッチが最優秀歌唱賞を受賞して雪解けムードとなったが、 関係は大きくは改善せず。TBSの音楽番組はジャニーズのジュリー社長と対抗していたSMAPの飯島さんの力が強かったことも一因」(前出関係者)
TBSの音楽番組「音楽の日」は長年、元SMAPの中居正広がMCを務めていることから分かるように、SMAPの元チーフマネージャー飯島三智氏が大きな力を持っていた。しかし飯島氏は退社、そしてSMAPの解散。これによりTBSはジュリー氏に接近していき、かなり関係は良くなったのだが、それでも嵐をレコ大に出すつもりはなかった。
だからTBSからのラブコールを無視し続けていたのだが、年末になって状況は大きく変わった。それは活動最後の日の大晦日、NHK紅白歌合戦に出演すると同時に、配信ライブを行うことが決まっ たからだ。
「ジャニーズを7組出すなど様々な手を尽くしたNHKはこの決定に怒り心頭。それはジャニーズも感じており、レコ大も無視してTBSを敵に回せば深刻な事態になるという判断から急遽、出演を決めた」(音楽評論家)
SMAP、嵐と国民的な人気を誇ったグループが立て続けに活動を休止し、現状ではその後を継ぐべき後輩グループも見当たらない。今までのようにジャニーズだからといって好き勝手できなくなることも考慮に入っているようだ。テレビ局は自分たちの言う事を聞いて当たり前、というジャニーズの常識が崩れつつあり、今回はTBSに恩を売るために嵐のレコ大登場となった。