ラーメンライターたこにわが選ぶ 個性派ローカルラーメン5選【2022】

2022年12月30日(金)11時30分 ソトコト

第5位:「香辛担担麺」麺や椒(いただき)(札幌市)


味噌ラーメンの聖地・札幌では近年、醤油や塩のほか、ニューウェーブと呼ばれるラーメン店が続々登場、麺に関しては充実さを増してきている。
そうした中において、敢えて「担担麺」で勝負をしているお店があった。繁華街すすきのにも近いところにある「麺や椒(いただき)」がそれだ。
カシューナッツの香ばしさと独自調合した複数のスパイスは、薬膳スープのようなインパクトがあった。




麺や椒の「香辛担担麺」


ユニークなのは、カウンターに置いてある2つの「酢」。
シビレと辛さを増す中国四川省由来の「漢源花椒」と、辛さをまろやかにする和歌山県有田の「ぶどう山椒」のお酢だ。
どちらを入れても構わないし、両方入れてもよい。
スープを最後まで飲み干す素晴らしい仕掛けがあった。




味変用に振りかけたい「酢」


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第4位:「豆乳入り塩タンタン麺」らぁ麺トイロ(長野県安曇野市)


同じ担担麺でも、こちらのお店は違う点でユニーク。
何と、豆乳入りの「塩タンタン麺」を提供するお店があった。安曇野市の「らぁ麺トイロ」がそれだ。
アルプスの湧水が恵みの長野県の安曇野市穂高エリアは、蕎麦だけでなくラーメン店がひしめき合う場所でもある。
辛いのが苦手という人にも「後から辛さがピリッとくる可愛さがある」秘訣が豆乳という(店主)。
塩ベースのスープに芝麻醤のスパイス、マイルドな辛さにするための豆乳、このスープはクセになりそう。




スープは豆乳入りの癒し系だ


朝7時から営業してくれる日もある。
朝の安曇野で自然エネルギーのチャージをした後に、ぜひ味わいたい逸品だ。





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第3位:「くろ海鮮麺」麺屋くろべえ(鹿児島県奄美市)


南国の奄美大島(鹿児島県)。
出張で初めて行った奄美で個性的な豚骨ラーメンを見つけた。
そのお店が「麺屋くろべえ」。
食した「くろ海鮮麺」(870円)は、黒豚骨をベースに辛みそ炒め野菜が入っている。
しかも、エビとイカも入る海鮮スープ。
豚骨独特のコクと魚介のしっかりとした旨味はインパクト大。東京や博多などで味わう豚骨とは違って甘みを感じるスープだった。中細麺というのも豚骨では珍しい。




コクと風味のくろ海鮮麺


世界自然遺産の島「奄美大島」へ来たら、ぜひここへ。
南の島だからこそ味わえる、パワフルなラーメンだ。




お店の名前の由来は店主のお子さんが付けたという


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第2位:「はまぐりラーメン」房州らーめん(千葉県南房総市)


スープのダシを、はまぐりと伊勢海老のダブルで取り、他にもいくつかの魚介も使っているという何とも贅沢な味わいを楽しめるお店が「房州らーめん」(千葉県南房総市)だ。
野菜もスパイスも一緒にコトコト煮込むので旨味はたっぷり。
それが、1,210円(2022年4月取材時点)とは、凄くお得感がある。
喉越しのいい中太縮れ麺が胃袋に流れ込んで行く。




海の幸たっぷりのラーメン


サイドメニューの生ひじきも人気の店。
ラーメンを注文したら、ぜひこれも食べておきたい。




生ひじきの野菜サラダ





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第1位:「レモンラーメン」中華そば 俺ん家(長野市)


「他の店にはない個性的なラーメンを作りたい」と研究を重ねて出来たのが長野市の「中華そば 俺ん家」のレモンラーメン。
レモンは酸味と香りが特徴の広島産を使い、麺は浅草開花楼さんに特注した平打ち太麺というこだわり。
わずか開店4年で、長野市のラーメンファンを魅了してしまったお店だ。
そのレモンラーメン(900円)は白醤油仕立てのスープ。
見た目も鮮やかで、食欲をそそる。
鶏ガラと煮干しのダシが効いたあっさりとした味わいである。
特に煮干しの風味が後から口の中に広がる。
レモンの酸味がスープに溶け込んでいく。時間とともにレモンがスープと仲良しになっていくようだ。




スープが見えないほどレモンが並ぶ!


スープの味変用に激辛にんにくだれが用意されている。
スープに加えるとレモンの酸味がさらに引き出される。
「酸っぱ辛い」という印象で、酸辣湯に似た味わいになるので白飯が欲しくなる!




激辛にんにくだれを少し加えて味変


夜は居酒屋に変身し、奥様とご主人が対応する地域密着のお店だ。





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文・写真:たこにわ
*店舗情報・記事詳細の内容は、取材時点の情報でございます。

ソトコト

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