佐野氏、エンブレム当初案の模倣を否定 展開例での無断転載は認める
2015年9月1日(火)19時21分 BIGLOBEニュース編集部
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、使用中止が決定した佐野研二郎氏デザインのエンブレムについて9月1日に記者会見を行った。
28日の記者会見後に浮上した、エンブレム展開例が他者の写真を無断使用したものではないかという指摘や、エンブレムの当初案によく似たロゴがあるという指摘について、大会組織委は佐野氏から事情を聴取。佐野氏は、展開例に使った写真は、応募時に内部資料として作成し、クローズなものを公にする際に必要な権利者の許諾を怠ったと説明、権利者にどうすれば良いか打診中だという。また、当初案が、ヤン・チヒョルト展のロゴに似ている点については、展示会は見に行ったがロゴは覚えていないとしたうえで、「ドット」と「鼓動を表現した丸」というコンセプトの違いがあり模倣ではないと説明した。
模倣がないとしながらも佐野氏は、デザイナーとして今や国民から受け入れられない、オリンピックに悪影響を与えるとの理由で、原作者としてエンブレムの提案を取り下げたいと申し入れた。