ジェフ・ベゾス率いる宇宙企業の新型ロケット「ニューグレン」、地球周回軌道への投入に成功
2025年1月17日(金)9時58分 読売新聞
米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられる、ブルーオリジンの新型ロケット「ニューグレン」(16日)=AP
【ワシントン=冨山優介】米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が率いる宇宙新興企業ブルーオリジンは16日、開発中の新型ロケット「ニューグレン」をフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げ、地球周回軌道への投入に成功した。再使用を目指す第1段ロケットの洋上での回収には失敗したが、同社は「主要な目的は達成した」と評価した。
ニューグレン(全長約98メートル)は2段式の大型ロケットで、第1段は25回の再使用を想定している。今後、米国主導の有人月探査「アルテミス計画」で使うブルーオリジンの月着陸船や、アマゾンの通信衛星を載せる。
ロケットの打ち上げは、実業家イーロン・マスク氏が率いるスペースXの再使用型ロケット「ファルコン9」(全長約70メートル)が市場を席巻している。ニューグレンが実用化され、スペースXの「1強」を崩せるかに注目が集まっている。