今季一番の寒気 西日本や東海でも積雪のおそれ 北陸と北日本は大雪・吹雪に警戒

2024年1月23日(火)6時50分 ウェザーニュース

2024/01/23 06:58 ウェザーニュース

今日23日(火)の日本付近は冬型の気圧配置が強まり、西日本の上空には今シーズン最も強い寒気が流れ込み始めています。
明後日25日(木)にかけては、西日本や東海で積雪のおそれがあり、北陸や北日本は大雪・吹雪に警戒が必要です。

昨年12月22日前後以来の寒波

平地で雪を降らせる目安の上空1500m付近で−6℃以下の寒気は西日本の太平洋側まで、さらに強い−12℃以下の寒気が九州北部から中国地方まで南下する見込みです。これだけ強い寒気が流入するのは昨年12月22日前後以来と約1か月ぶりで、西日本では今季一番の寒気の強さとなります。
日本海にはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)に伴う活発な雲の帯が形成され、この雲が北陸地方に伸びるため断続的に雪が降る見通しです。局地的には1時間に5〜10cmの強い雪となって積雪が急増。路面状況が悪化し、物資の輸送が滞るなど被災地への影響が大きくなる可能性があります。
近畿北部から山陰、九州にかけても雪雲が広がって、山沿いだけではなく福岡市内など平地の市街地を含む広い範囲で雪となる予想です。九州や中国地方は寒気が強いため気温が下がって道路にも積もりやすくなります。
また、北海道は低気圧の影響でオホーツク海側や太平洋側でも雪の強まる所がある見込みです。

山間部の多いところでは100cm以上の積雪予想

積雪の予想 26日(金)朝まで

これから26日(金)朝までの積雪増加量は、最も多くなる北陸の山間部では100cmを超えるところがあり、北海道や東北から北陸、近畿北部から山陰の山沿いでは広い範囲で50cm以上に達する予想です。各地で今季一番の大雪になるとみられます。
急激に積雪が増加することで、立ち往生が発生し大規模な車両滞留につながる可能性があります。移動の必要がある場合は、冬用タイヤの装着に加えチェーンも準備するなど、スタックしないような備えが必要です。
九州や四国でも雪の積もるところが多く、雪雲の一部は太平洋側まで広がって、名古屋市を含む濃尾平野や関西エリアでも積雪が予想されます。道路に雪が積もった場合はノーマルタイヤでの運転は避けてください。

風が吹き荒れ、吹雪による視界不良にも警戒

風の予想 24日(水)9時

冬型の気圧配置が強まって東西の気圧差が大きくなるため、全国の広い範囲で強い風が吹き荒れます。
今日は西日本の各地で北西の風が強く平均で15m/s前後に達するところが多くなる予想です。北海道は日本海北部の低気圧の影響を受けて、明日にかけて沿岸部では平均でも20m/s前後の強い風が吹き荒れる可能性があります。
東日本から東北でも風が強まって、雪が降る地域では吹雪による視界不良に警戒が必要です。

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