今朝は富士山に大きな笠雲が出現 前線接近で天気崩れる前兆

2024年1月31日(水)8時0分 ウェザーニュース

2024/01/31 08:09 ウェザーニュース

今日31日(水)朝は、7時を過ぎた頃から富士山の山頂付近に大きな笠雲が見られています。
早朝は山頂付近の高さは広く雲に覆われて隠れていましたが、この雲が取れて富士山の山頂付近に笠雲が残っている状況です。

上空の強風+湿った空気で笠雲発生

富士山周辺には、西から近づいている前線の影響で、湿った空気が流れ込んでいて、雲が発生しやすくなっています。また、富士山の山頂付近では20〜25m/s前後の強い西風が吹いていました。
これにより、広範囲で見られた雲は流されていったものの、山頂付近には覆い被さるように笠雲が残って見えていると考えられます。

笠雲のできる仕組み

メカニズム

笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲です。山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
 ・上空の風が強い
 ・湿った空気が存在する
という気象条件の時に発生しやすくなります。
強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。
時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲ができて、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
今日の富士山周辺では、朝のうちは日差しが届いていてもだんだんと天気は下り坂に向かいます。午後は雲が広がりやすく、雨の降る可能性があります。今日は笠雲が見られる時間は午前中が中心になるかもしれません。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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