佐渡の海岸に伊勢エビ、地球温暖化による水温上昇影響か…対馬海流で流され生き残った可能性

2025年2月7日(金)6時47分 読売新聞

新潟県佐渡市の海岸の岩場で見つかった伊勢エビ(ダイビングショップ・フリーウェイ提供)

 新潟県佐渡市の海岸で伊勢エビ3匹が見つかった。主に千葉県以西の太平洋側に生息する伊勢エビが佐渡で見つかるのは珍しい。地球温暖化による水温上昇が影響したとの見方も出ている。

 地元のダイビングショップ・フリーウェイによると、同市小木地区の海岸で1日、ダイバーが岩場に打ち上げられている3匹の伊勢エビを発見し、海に戻した。体長は最も大きな個体で約30センチ。いずれも動かず、衰弱した様子だったという。

 県水産海洋研究所(新潟市西区)によると、佐渡では2019年と20年に伊勢エビが刺し網にかかっており、県内での発見は今回が5例目となった。

 同研究所の樋口正仁所長は、伊勢エビが幼生期に対馬海流によって佐渡まで流され、冬場の水温上昇で生き残った可能性があると指摘。「気候変動が影響しているのではないか」との見方を示した。

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