「買い物でしかストレス解消できない人」の残念な末路

2024年2月9日(金)6時0分 ダイヤモンドオンライン

「買い物でしかストレス解消できない人」の残念な末路

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「買い物でしかストレス解消できない人は大変です」そう語るのは、これまでネット上で若者を中心に1万人以上の悩みを解決してきた精神科医・いっちー氏だ。「モヤモヤがなくなった」「イライラの対処法がわかった」など、感情のコントロール方法をまとめた『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』では、どうすればめんどくさい自分を変えられるかを詳しく説明している。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、考え方次第でラクになれる方法を解説する。(構成/種岡 健)

Photo: Adobe Stock

「買い物依存症」の悩み

 お金を使わないとストレスを解消できないのが悩みという方がいます。

 どうしたらやめられるのでしょうか? また、これは「買い物依存症」なのでしょうか?

 買い物依存症は正式な病名ではありませんが、「買い物にお金を使うことを自分の意思ではやめられない」という状態を買い物依存症と呼ぶことがあります。

 ストレスが溜まったときに「衝動的な買い物」をしてストレスを発散させてしまったり、買い物をすることで気分が上がったり、一時的に嫌なことが忘れられるので繰り返してしまうのです。

 そして、「買い物自体」が目的になってコントロールができなくなる

 このような経験は、多少なら誰にでもあることでしょう。

 しかし、ときに買い物への欲求が止められなくなって、借金を繰り返してしまったり、自己破産に至るような末路を迎えることもあったりするのです。

どう対処すればいいのか?

 その末路を避けるためには、「買い物依存の引き金になったものは何か?」という疑問について考えてみましょう。

「どのような思考が買い物に向かわせたのか」「他にどのような対処法があったのか」「いつから始まったのか」

 メタ的な視点から自分のおこなったことについて振り返ることで、あなたの買い物依存を起こす「引き金」がわかるようになります。

 ストレスが強く溜まったときなのか、ストレスが続いたときなのか、特定の誰かにあったときなのか……。

 そんな「引き金」についてよく知ることで、買い物への欲求を減らすことができると思います。

 また、ストレスによる買い物は多くの場合が「衝動的なもの」です。

 クレジットカードやネットショッピングは基本的にはおこなわないようにしましょう。

 あなたの生活スタイルに合った「現金のみ」を持って買い物をすることで、衝動はより一層抑えることができるようになるでしょう。

(本稿は、頭んなか「メンヘラなとき」があります。の著者・精神科医いっちー氏が特別に書き下ろしたものです。)

精神科医いっちー本名:一林大基(いちばやし・たいき)世界初のバーチャル精神科医として活動する精神科医1987年生まれ。昭和大学附属烏山病院精神科救急病棟にて勤務、論文を多数執筆する。SNSで情報発信をおこないながら「質問箱」にて1万件を超える質問に答え、総フォロワー数は6万人を超える。「少し病んでいるけれど誰にも相談できない」という悩みをメインに、特にSNSをよく利用する多感な時期の10〜20代の若者への情報発信と支援をおこなうことで、多くの反響を得ている。「AERA」への取材に協力やNHKの番組出演などもある。

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