手洗いで洗い残しが多い3ヵ所とは? 残念な手洗いをしていませんか

2023年2月9日(木)5時0分 ウェザーニュース

2023/02/09 05:00 ウェザーニュース

寒さで少しおざなりになりがちな手洗いですが、洗い残しの多い意外な部位があるといいます。感染症対策に欠かせない手洗いについて、改めて考えてみましょう。

注意しているはずが洗い残し!?

今冬は、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行が問題となっています。強い寒さは緩んできますが、感染症対策を怠ることはできません。感染予防に欠かせない手洗い習慣ですが、正しく洗えているでしょうか。
「実は手洗いでは洗い残しが多い部位があります。しかも、多くの人が『意識して洗っている』と答えている部位でも洗えていないことがあります」と、ライオンの衛生マイスター・藤井日和さんはいいます。
「コロナ対策などの影響で、手洗いへの意識は高まりました。ライオンの行った調査でも、約7割の人が、『手洗いを以前よりていねいに行うようになった』と答えています。ただ、意識と行動の間にギャップがあるのです」(藤井さん)
調査によると、「意識して洗っている部分」は、「指の間」(74%)、「手のひら」(71%)、「指先」(59%)が高い結果となりました。ところが、実際はどのように手を洗っているのか調べる「手洗い行動の観察」を行ったところ、きちんと洗えていないことを示す結果が出たのです。
「『手洗い行動の観察』は、子ども(4〜7歳)と大人の女性(30〜50代)で、帰宅後の手洗い行動を複数回動画で撮影してもらい、ハンドソープや石けんをつけて洗っている『手洗い時間』と『毎回洗っている部位』を観察したものです。
その結果、『手のひら』や『手の甲』は毎回洗っていることが多かったのですが、『指先』『手首』『指の間』の部位は少ないことがわかったのです。手洗いに対する『意識』と『実際の行動』にギャップがあることが示され、とても驚きました」(藤井さん)

「指先」「手首」「指の間」の部位は、洗い残しが多いということになります。
「手首は、デスクワーク時などに意外と汚れやすい部位です。
また、手を洗っている時間は、子どもで11秒、大人で12秒。平均11〜12秒でした。正しい方法で手洗いをすると約30秒はかかります」(藤井さん)
確かに、ササっと洗ってしまっていることがあるかもしれません。洗って清潔になっているつもりが、洗い残しがあるのでは細菌やウイルスが心配です。

正しい手洗いの方法

改めて、正しい手の洗い方を教えていただきましょう。
【正しい洗い方】
(1)指輪や時計は外す
洗い残しの原因となりやすいので、指輪などのアクセサリーや時計は外しましょう
(2)流水で汚れを落とす
水やぬるま湯で手についた汚れをざっと落とします
(3)石けんを泡立てる
石けんやハンドソープを手に取り、手のひらで泡立てます
(4)手のひらと甲、指の間を洗う
手のひらと甲をしっかりこすります。指の間は手を組むように、親指は反対の手でにぎってねじるようにしてこすります
(5)指先と手首を洗う
指先や爪の間は手のひらの上で指先をこするように洗う。手首は反対の手でねじるようにこすります
(6)流水で泡を落とす
流水で石けんやハンドソープと汚れを十分に洗い流します。
「汚れの残りやすい『指の間』『指先』『手首』を意識することを忘れないでください。洗い終わったら、清潔なタオル等で水分をふきます」(藤井さん)
冬は、水の冷たさや長袖の服が邪魔などの理由で、気づかぬうちに手洗いが雑になっていることがあるかもしれません。感染予防ためにも、正しく洗う習慣を身につけましょう。

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