「なぜか話が抜群に面白い人」が使っている、ある言葉とは?

2024年2月27日(火)6時0分 ダイヤモンドオンライン

「なぜか話が抜群に面白い人」が使っている、ある言葉とは?

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「なぜか話が抜群に面白い人は、ある言葉を使っています」そう語るのは、これまでX(旧Twitter)上で8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題し、累計で200万以上の回答を見てきた「坊主」氏だ。「IPPONグランプリ」「笑点」などの芸人さんが活躍する場がある一方、「ネット大喜利」「ケータイ大喜利」「ラジオのネタメール」など、一般の人にも大喜利に参加できる場は増え、いまや空前の「大喜利ブーム」である。〈お題〉「なぜ静岡に新幹線の『のぞみ』が止まらないのか?」最優秀賞「スルーが(駿河)基本だから」このように、大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「意中の相手を口説く言葉」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもあるのだ。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)

Photo: Adobe Stock

「心の準備」をしてもらおう

「伝え方」というものは大事です。

 たとえば相手に好意を伝えるときに、やり方は3つ考えられます。

1「いきなり『好きです』と言う」2「黙ったまま目を見つめて3秒後に、『好きです』と言う」3「2の黙ったあと『ごめん!じつは……』と言ってから『好きです』と言う」

 3つとも同じ「好きです」という言葉を使っています。

 しかし、受け取る側の嬉しさは異なるでしょう。

 少し心の準備をさせる「2」もいいですし、さらにドキッとさせてギャップを生み出す「3」もいいです。

 こうした前置きのことを、

「フリ」

 と言います。そして「3」のようにフリを裏切る言葉を、

「オチ」

 と言います。

 話が抜群に面白い人は、この「フリ」の言葉を必ず使っているのです。

「いい裏切り」を使いこなそう

 大喜利でウケやすい回答にも、よく「フリ」が使われています。

「〇〇はいいけど、△△はダメ」「〇〇しなよ。△△だけどね」

 というフォーマットは使い勝手がいいです。

 たとえば、タバコを吸ってほしくないときストレートに、

「タバコを吸うのはダメです」

 と伝えても、相手は反発するでしょう。

 そこで、次のように伝えてみるとどうでしょう。

「タバコ吸ってもいいよ。でも、吐くのはダメね」

 こうやって、フリの部分で「いいの?」と思わせて、オチとしてダメであることを伝える。すると、不思議と相手も笑ってくれて、嫌な気がしません。

 タバコの例は「結局ダメなのかよ」と思われるかもしれませんが、もちろん「いい裏切り」もあります。

「きみの作るごはんはいらないよ。だって、もう僕が作ってあるからね」

 こうして「フリ」によってギャップを付けることをクセづけましょう。

(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)

坊主(ぼうず)ポケモンGOのやりすぎで坊主バーをクビになった僧侶日本一の大喜利アカウントX(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。

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