「やる気がない子」の親が無意識に連発している“NGワード”とは?

2024年3月1日(金)20時0分 ダイヤモンドオンライン

「やる気がない子」の親が無意識に連発している“NGワード”とは?

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写真はイメージです Photo:PIXTA

「親は先回りしすぎてはいけない」そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【「やる気があふれる子」に育てる方法】をお届けする。

「危ないから」「自分でやった方が早いから」→NG!

「親の過干渉が子どもを潰してしまう」とお伝えしました(詳細は『親が言わないと何もやらない…「自主性がない子」の親がやっていること』を参照)。良かれと思ってやさしい気持ちでしていたことが子どもに悪影響を及ぼしていた…これはもったいないですし、何よりもショックですよね。

 例えば、毎朝子どもを起こし、服を選んであげて、食事を用意して、持ち物をチェックし、靴を準備して、幼稚園や学校に送り出すことが「親として当たり前」と思っていませんか?

「自分でやってみたい」というのは人間の自然な欲求です。「危ないから」「汚すから」「自分でやった方が早いから」と、親が手出しする場面が多くなると過干渉となり、子どもはやる気を失ってしまいます

 たとえば、2歳児が自分でコップから水を飲もうとしているのを「こぼすから」と親が飲ませてしまう。3歳児がおぼつかない手つきで靴ひもを結ぼうとしているのを「時間がないから」と、待てない親が結んでしまう。小学生の子どもの宿題を「成績が下がったらかわいそう」と親がやってしまう。残念ながら、これらも「過干渉」です。

 子どもが「自分の意欲」でやろうとしていることは(生命の安全が守られる範囲で)見守ってあげる。子どもの自主性を伸ばすには、危険や失敗を回避させることよりも、「意欲」を伸ばすことに目を向けてください。1歳児であっても、自分の足で歩きたい、自分の手でつかみたい、自分の手で食べたいという「意欲」を持っています。

 子どもをいつまでも“赤ちゃん扱い”せず、やる気と好奇心に満ちあふれた一人前の人格と捉えてみましょう。そのように見方を変えれば、子どもが自分の意欲でやろうとしていることに親が手を出したり、先回りする場面は減るはずです。

 もちろん幼い子どもは着替え一つ上手にできないですから、親の方がハラハラ(イライラ)するかもしれません。でも手を出したい気持ちをグッとこらえて、子どもを見守ることが「自分でできた!」という成功体験を生み、自主性を育むために必要なプロセスなのです。

 習い事は、子どもが成功体験を積む場として最適です。「その子にピッタリ合う習い事を長く続けて成功体験につなげてあげること」で強みがグンと伸びるのです。

「わが子にピッタリの習い事を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。気質×才能の25タイプ別診断で「わが子にピッタリの習い事」がカンタンにわかります!

『「強み」を生み出す育て方』(船津徹/ダイヤモンド社)より

子育て成功のカギは「強み育て」にある

『「強み」を生み出す育て方』 (船津徹・ダイヤモンド社)定価:1980円(税込)

 子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?

 たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。

 つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。

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