北陸 春本番の暖かさ続く 雪崩に注意 花粉の大量飛散も 14日頃は一時寒の戻り

2023年3月7日(火)16時13分 tenki.jp

早春に咲く「福寿草」の花は、太陽を追いかけて向きを変える性質があります。花びらは太陽光を浴びて、周囲の気温より相対的に暖かく、小さな虫が暖を取りにくることもあるようです。これは、花粉を運ぶことにも一役買っているそうです。

12日(日)頃にかけて ゴールデンウィーク頃の陽気となる所も 雪崩や融雪による土砂災害に注意 14日(火)頃は「寒の戻り」

北陸地方では、今週末頃にかけて強い暖気が流れ込むでしょう。北陸西部の福井・石川・富山を中心に気温が上がり、今季初めて最高気温が20度を上回る所もある見込みです。ゴールデンウィーク頃の陽気となる所もあり、積雪の多い地域では雪解けが急速に進みそうです。
春先は、気温の上昇や雨によって雪解けが進むため、全層なだれが発生しやすくなります。流れ下る速度や距離は表層なだれに比べて小さいものの、破壊力が大きくなる傾向があり危険なものがあります。前兆現象を伴うことが多く、雪の斜面にひび割れやしわができる、あるいは融雪が急に進むなど、ふだんと違う現象が現れた時は危険性が高まっていることがあります。周囲の状況の変化には十分気を配って下さい。
また、融雪が進むと地中の水分が多くなり、がけ崩れや地滑りなどの土砂災害の危険性が高まる所が出てきます。融雪は、気温が高いほど、雨量が多いほど、風が強いほど進んでいきます。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。

スギ花粉の大量飛散 10日(金)頃は黄砂の飛来状況にも注意

北陸地方のスギ花粉の飛散は、このあと次第に最盛期となるでしょう。花粉が飛びやすい条件は「晴れて気温が高い日」「空気が乾燥して風が強い日」「雨上がりの翌日や気温の高い日が2〜3日続いた後」等とされています。
花粉症の症状を緩和させるには、
外出時には、「ゴーグルタイプ(防御カバー付き)のメガネを付ける」「マスクを着用する」「上着は花粉が付着しにくいツルツルした素材のものを選ぶ」「つばの広い帽子をかぶる」等がおすすめです。
また、帰宅時には、
「からだに付いた花粉を室内に持ち込まないよう、洋服や髪の毛に付いた花粉をよく払い落とす」「うがいや洗顔で喉に付いた花粉を落とす」こと等も忘れずに行いましょう。
10日頃には、大陸方面からの黄砂が西日本を中心に飛来する予想となっています。黄砂は、低濃度であれば自動車や洗濯物に汚れが付着する程度にとどまります。ただ、ごくまれに高濃度のまま飛来すると、視程の悪化により大きな交通障害をもたらすことがあります。更に、人が黄砂を吸い込むと、花粉症の症状が悪化したり、呼吸器疾患をおこすことがあるなど、人の健康面にも悪影響を及ぼす可能性があることも指摘されています。外出の際は黄砂情報も参考にして下さい。

13日(月)頃は、低気圧が発達しながら日本海を進み 前線が北陸地方を通過 短時間強雨のち「寒の戻り」 14日(火)は平地でも再び降雪か

13日は、前線を伴った低気圧が発達しながら日本海を進む見込みです。低気圧や前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、北陸地方では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
北陸地方では、荒れた天気となり、前線の通過時を中心に雷を伴って雨脚が強まる見込みです。融雪期に短時間強雨が重なると、中小河川や用水路などで水位が急上昇するおそれもあります。雨の降り方には十分注意して下さい。
前線の通過後は、一時的に冬型の気圧配置となり、寒気が流れ込むでしょう。日数があり予報に幅はありますが、14日は平地でも降雪となる可能性がまだあります。春の陽気が続き、一部では既に夏タイヤへの交換を終了された車両が見受けられます。仮に平地で降雪がなくても、降水後に天気が回復するステージで、放射冷却現象が強まり、橋梁部やトンネルの出入口付近、日陰の路面等が凍結することもまだ考えられます。通勤・通学や営業車両などを中心に、夏タイヤへの交換は慎重な判断をして下さい。

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