マツダ・ロードスターみたいなロープウェイ…「日本初」窓ガラスのないゴンドラが箱根に
2025年3月7日(金)14時38分 読売新聞
日本初の窓ガラスのないゴンドラ「ROPESTER」(6日、箱根ロープウェイ・姥子駅で)
箱根ロープウェイ(箱根町)に、日本初の窓ガラスのないゴンドラが導入され、10日から運行を始める。マツダの2人乗りオープンスポーツカー「ロードスター」のように風を感じられることから、もじって「ROPESTER(ロープスター)」と名付けられた。
ロープスターは、出入り口の自動開閉ドア部分以外の窓ガラスがない。シートベルト付きで定員8人。芦ノ湖畔の桃源台駅から大涌谷駅まで、片道約2・5キロを約15分で運行する。時速14キロで、動くと風が吹き込み、新緑の木々の匂いや鳥のさえずりなどを直接感じることができる。地上からの高さは最大で約50メートルあり、スリルも体験できるという。
箱根ロープウェイには、点検・修理作業用の窓ガラスのないゴンドラがあり、「お客さんを乗せたら楽しんでもらえるのでは」と社員が発案した。添乗員を務める三宅佳代さん(31)は、「高い場所ではジェットコースターで傾斜を上っていくようなスリリングな感覚がある。自然を肌で感じる体験もしてほしい」と話している。
最初の運行は10〜14日で各日午前10時、11時、午後2時、3時の計4回。4月以降も年間計50日の運行を予定している。料金は、ロープウェー1日乗り放題付きで1人5000円(12歳未満の乗車不可)。シートベルト着用は必須で、大きな荷物は桃源台駅に預ける。ウェブサイト「箱根ナビ」で予約可能。問い合わせは、小田急箱根索道部(0465・32・2205)。