ALS嘱託殺人、元医師の控訴を大阪高裁が棄却…2審も実刑

2025年3月13日(木)11時16分 読売新聞

大阪高裁

 難病の筋萎縮いしゅく性側索硬化症(ALS)患者に対する嘱託殺人罪などに問われた元医師の山本直樹被告(47)の控訴審判決で、大阪高裁(坪井祐子裁判長)は13日、懲役2年6月の実刑とした1審・京都地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

 2023年12月の1審判決によると、山本被告は医師の大久保愉一よしかず被告(46)と共謀。19年11月、京都市内に住むALS患者の女性(当時51歳)から頼まれ、薬物を投与して殺害するなどした。

 山本被告は1審公判で、実行役の大久保被告との共謀を否定し、無罪を主張。これに対し、1審判決は、両被告の通信記録や、山本被告が女性から事件前に130万円を受け取っていたことなどから、共謀の成立を認めた。

 山本被告は大久保被告らと共謀し、精神疾患のある父親を殺害した殺人罪で懲役13年の判決が確定している。

 大久保被告は1、2審で懲役18年の判決を受けて上告している。

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