SBI北尾吉孝会長が公式SNSで反ワクチン、反フジの投稿を“連続拡散”《ホリエモン逮捕と日枝久&森喜朗を結びつける投稿まで…》
2025年4月23日(水)17時0分 文春オンライン
フジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の問題を巡り、4月17日に記者会見を開いたSBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長(74)が、自身のX(旧Twitter)で、フジサンケイグループ代表の日枝久氏(87)を痛烈批判する投稿や、安倍晋三元首相の暗殺事件と反ワクチンを結びつける投稿などをリポストしていることが、「 週刊文春 」の取材でわかった。

20年前はフジ側の“ホワイトナイト”だった
北尾氏は野村證券からソフトバンクに転じ、孫正義会長兼社長の右腕として辣腕を振るってきた。1999年にソフトバンク・インベストメント(現SBIホールディングス)の社長に就任。同社は2006年にソフトバンクから独立し、現在に至るまでSBIホールディングスの経営を舵取りしている。
「2005年のライブドア事件では、堀江貴文氏らの攻勢を受けていたフジテレビ側の“ホワイトナイト”として登場。フジとライブドアの仲裁に入りました」(社会部デスク)
「5%くらい買うのはわけないことです」
ところが、20年の時を経て、今度はフジHDを厳しく批判する側に回ったのだ。会見でも、「もし敵対するとしたら、私も徹底的に勝負します。反省の念もなく、まともな良識に対して対抗しようというなら、いつでも受けて立ちます。(株を)5%くらい買うのはわけないことです」などと発言。さらに、SNSの重要性についても言及し、「インターネットメディアは主たる情報源」などと述べていた。
その北尾氏の公式Xアカウントはどうなっているのか。例えば、フジテレビ問題に関連して「もう日枝も辞めそうにないし、(フジテレビは)倒産したほうがいいのでは」、「フジテレビは庶民が思っている千倍はヤバい」、「ホリエモン逮捕を仕掛けたのは、フジテレビ社員、日枝久、森喜朗コンビ」などとする投稿をリポストしていた(元投稿が削除済みのものもある)。
「犯人が山上じゃないからです」投稿をリポスト
さらに、安倍晋三元首相の暗殺事件に関連して、ごぼうの党の公式アカウントによる「もちろん犯人が山上じゃないからです(略)安倍晋三元総理が殺された理由について □世界経済フォーラム(ダボス会議)の決定に従わなかったから □コロナワクチンを義務化しなかったから □コロナワクチン160万本を送り返したから □国民にイベルメクチンを配布しようとしたから」などとする投稿もリポストしていた。他にも、反ワクチンに関する投稿をリポストするケースが目立つ。
北尾氏にリポストについて見解を求めたところ、SBIホールディングスを通じて、以下のように回答した。
「北尾本人がこういう意見もあるということを拡散していますが、北尾自身が賛意を示しているものではありません」
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4月23日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」ならびに24日(木)発売の「週刊文春」では、「フジvs.堀江&北尾&村上 “魔合体”で解体される!」と題した6ページの特集記事を掲載。堀江氏が掲げるフジ改革案、北尾氏がハマる風水や“エロ次官”、村上氏への直撃電話、さらに、BSフジ社長が中居正広事件の夜に若手女性社員としていたこと、フジテレビの清水賢治社長らのセクハラ疑惑を記した告発文書の存在、疑惑に関するフジ側の回答などについて詳報している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年5月1日・8日号)