《浜松78歳ドライバー死傷事故》8歳で亡くなった石川琴陽さん父が寄せた“慟哭の手記”「抱っこしたら、小さくて、かわいくて」
2025年4月24日(木)8時0分 文春オンライン
〈 なんで、あの日、あの瞬間に。〉
今年3月24日、午後4時35分頃。静岡県浜松市で自転車に乗った小学生4人の列に軽トラックが後ろから突っ込んだ。この事故で小学2年生の石川琴陽(こはる)さん(享年8)が亡くなり、姉(10)も頭蓋骨を折るなど重傷を負った。

古橋容疑者78歳は過去にも事故を起こしていた
県警は軽トラックを運転していた同市の古橋昭彦容疑者(78=当時)を自動車運転処罰法違反容疑で逮捕した。地検はその後、処分保留で釈放して在宅で捜査を続けている。
「古橋容疑者は『なぜぶつかったか分からない』と話し、『過去にも気付いたら事故を起こしていたことがある』とも供述しています。免許証は昨年更新していました。捜査当局は容疑者の健康状態などを調べています」(地元記者)
琴陽さんの父親が手記を寄せた
高齢ドライバーにより幼い命が失われた事故から、4月24日で1カ月。琴陽さんの父親が、「 週刊文春 」に手記を寄せた。
〈「もうすぐ産まれるよ!」
琴陽が産まれた日のことは今でも覚えています。8年前の肌寒い2月16日、僕は仕事に出ていました。親族から連絡を貰って、急いで現場から向かうけどペンキで汚れた作業着では行けない。いったん家で着替えてからでも間に合うと思いました。いざ病院に着くと僕の姉が「遅い!」。汚い格好でも立ち会えばよかった。部屋に通されると、もう産まれていて「ええ〜!」という感じで。2人目も女の子が欲しいなって思っていた。抱っこしたら、小さくて、可愛くて、そして温かくて——。(手記冒頭より)〉
23日12時配信「 週刊文春 電子版 」および24日発売「週刊文春」では、最愛の家族を失った父による「慟哭の手記」全文を掲載している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年5月1日・8日号)
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