埼玉・八潮の道路陥没、トラックの運転席部分を地下10mの下水道管から引き上げ

2025年5月16日(金)12時45分 読売新聞

 埼玉県八潮市で今年1月、県道が陥没してトラックが転落した事故で、県は16日朝、地下10メートルの下水道管内に取り残されていた運転席部分を地上に引き上げ、搬出した。県は今後、下水道管内に残っているコンクリート片などを撤去したうえで、現場を埋め戻し、年度内をめどに周辺道路が通行できるよう復旧を進める。

 運転席部分は下水道管内で、陥没現場から約30メートル下流に流されていた。この日は、午前7時頃から作業が始まり、搬出用に地上から開けていた穴からつり上げたとみられる。午前8時半頃、ブルーシートに覆われた状態でトラックの荷台に載せられ、約3か月半ぶりに現場から運び出された。

 県警と消防は今月2日、事故後初めて下水道管内の捜索を行い、運転席部分から男性運転手(74)の遺体を発見、搬出した。県はその後、運転席部分を引き上げる具体的な手順を検討していた。今後、現場の復旧工事を本格化させ、下水道管の複線化なども行う計画だ。

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